このページの本文へ

ECR、インターネット用セットトップボックス3製品を日本国内で販売

1998年04月17日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 米ECR社は、インターネット用セットトップボックス(STB)3製品の国内販売を行なう。発売を予定しているのは、英MSU社の『SlipStream』、米Coollogic社の『CoolVision』、英WebLink社の『WebLink』の3製品で、いずれも'98年6月ごろまでには日本語化が終了し、代理店およびOEM先が決まり次第、発売するとしている。価格はキーボード付きで4万円以下になる予定。

●SlipStream



 CPUに32bitのインテル互換チップを搭載。33.6Kbpsのモデム、4MB(最大8MB)のメモリーを搭載する。グラフィックの解像度は640×480ドット、PAL/NTSC方式に対応したコンポジット、S端子を装備するほか、VGA端子も装備する。OSは米Network O.S.社製を採用し、WebブラウザーはHTML3.2に対応、電子メールソフトも搭載している。日本語化は5月の予定。

●CoolVision



 オラクルのNCベースのSTBで、CPUは32bit ARMを搭載。5MB(最大8MB)のメモリー、33.6Kbpsのモデムなどを搭載する。グラフィック解像度は最大800×600ドットまで出力でき、PAL/NTSC対応のコンポジット・S端子のほか、VGA端子も装備する。OSは、英Acorn Computers社製を採用、WebブラウザーはHTML3.2に対応する。電子メールソフトは搭載しない。日本語化は6月初旬の予定。

●WebLink



 CPUに32bit ARMを搭載。4MB(最大16MB)のメモリー、33.6Kbpsのモデムなどを搭載する(日本語版ではターミナルアダプター付きのモデルも検討中)。グラフィック解像度は640×480ドット、NTSC対応のコンポジットおよびS端子を装備。OSは『LinkOS』を採用し、HTML3.2対応のWebブラウザー、電子メールソフトなどを搭載する。日本語化は5月下旬を予定している。



 ECR社の社長Greg Wible(グレッグ・ワイブル)氏は、STB分野について「ハードを売るだけではなく、ユーザーにアクセスさせることが重要なビジネス」と語り、テクノロジーよりも正しい使い方をユーザーに伝えることが重要としている。同時に、STBに適したコンテンツ(シンプルで、軽いもの)の作成、サポートの充実などが必要だと語っている。

 STBについては、日本市場では依然不透明で懐疑的な部分も多いが、同氏は「日本市場でも受け入れられるだろう」と語っている。しかし、(株)アプリックス社長、郡山氏も言うように、STBの普及は“WebTV頼み”という声もあるなど、まずは同製品の発売後の動向に注目したいところだ。(報道局 井上哲郎)

http://www.meternet.com/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン