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【DIGITAL PERSON24 Vol.3】Palm/Pilot Users Group in Osaka PUGO発起人、瓜生良治(うりうりょうじ)氏にきく

2000年07月07日 00時00分更新

文● 正月孝広

これまで日本IBM社が唯一の日本語版製品として『WorkPad日本語版』を提供していた国内Palm市場。しかし今年の2月にパームコンピューティング社、ハンドスプリング社が立て続けに日本法人を設立し、それぞれ『Palm III/Palm V』、『Visor日本語版』を国内で発売、一気にバリエーションが増えた。また先日ニューヨークで開催された“PC EXPO 2000”では、ソニーが第1世代と断ったうえで、PalmOS搭載のPDAを公開。今後の動向に目が離せない状況だ。

このように、にわかに活気づいている国内Palm市場ではあるが、いきなり成長したわけではない。日本に初めてPalmが上陸した頃は、OSは英語版、ベンダーはUSRoboticsであった。情報源といえばウェブサイトの“パーム航空”や“palmfan”、あとはML(メーリングリスト)が唯一のものであり、ユーザーが独自のネットワークを形成し、情報交換を行なっていた。これはMacintoshが国内に上陸した時の状況によく似ている。英語版OSのみの環境、ユーザーによるコミュニティー。製品をこよなく愛すユーザーが自分たちで環境を育てていくのである。

今回は、日本で最初のPalmUG(ユーザーグループ)、PUGO(Palm/Pilot Users Group in Osaka)にスポットを当てた。USRobotics時代のPalmPilotProを愛用し、そのやさしい人柄がメンバーに親しまれているPUGO発起人、瓜生良治氏を紹介する。

PUGO(Palm/Pilot Users Group in Osaka)発起人、瓜生良治(うりうりょうじ)氏
PUGO(Palm/Pilot Users Group in Osaka)発起人、瓜生良治(うりうりょうじ)氏



PalmのUGがないのなら、自分でつくってしまえ

――まずPalmと出会ったきっかけはなんですか?

「私はMacユーザーで、大阪にあるMacのUGに所属しています。その時に友人からたまたまPalmを紹介してもらいました。素直に楽しいな、面白いなと感じ、買いに行きました。ですのでPDAを探していて、これに行き着いたわけではないのです」

――PDAから入ったのではないというのは興味深いですね。ではそのMacUGでの経験がPUGO立ち上げに大きく関わっているのですか?

「そうですね。MacにはUGというものがありますから、Palmにもあるだろうと疑いもせず探しましたが、実はなかった。当時Palmのコミュニティーとしてはかなり大きなMLはありましたが、UGのようなものはなかったのです」
 
「だったら自分で作ってしまえ。ということでPalmのUGとして立ち上げたのがPUGOです」

――日本で最初に立ち上がったPalmUG、PUGOの設立時の話を聞かせください

「'98年の“8月6日Palmの日”にMLを立ち上げ、翌9月に大阪で初めての定例会をしました。この時は13名ほど集まってくれました。これがPUGOの始まりです」
 
「実はその前に立ち上げの協力を友人にお願いするため、キックオフパーティーをしました。ざっくばらんに飲みながら話をしようと考えたのです。そして7名ほど集まった当日、“バドワイザー・カーニバル”に行ったのですが失敗でした。もう食うは飲むは見るはと大騒ぎでPalmどころではありません。なんとか2次会で話ができPUGOの基盤ができたのです」

初心者から開発者まで、熱心なメンバーが支える

――PUGOのメンバーはどんな方々が参加しているのですか

「先週Palm買いましたという人から、ある程度使っていたら、一度は名前を聞いたことがあるという有名な開発者までとても多彩です。そういうメンバーの幅広さがPUGOの特徴でもあります」

「数字的に言いますと定例会には毎回20名から30名ほど。その中で新人さんが5名から6名くらいです。MLは基本的にリードオンリーはいいよということでやっていますので、受け取っている方の数というのは、200を軽く越えていると思います。常に活発的に発言される方というのは、一部の強烈なメンバーですけど(笑)」

――PUGOはどんな活動内容なんですか

「PUGOは“定例会”と“ML”の2本柱です。定例会で毎月1回。会場が安くて晩遅くまでやっていて、設備がしっかりというのは、なかなか見つかりませんで、ほとんど大阪を中心に開催しています。今後はもっといろんなところでやりたいと考えています。テーマは毎回異なりますが、熱心な方が多いので次から次へと話題がでて、幅広く取り扱っています」
 
「MLを立ち上げた時は、今では考えられないくらい静かでした。何も書き込みがない日もありました。そして1つ書き込みがあると、私がいくつも返事を書いていたのです。当時は“瓜生早朝の嵐の書き込み”と言われていました。それぐらいしないと盛り上がらなかったですね」

「今はおかげさまで、日に20、30通当たり前という感じで結構大変です。最近はゴミ貯めになって、ちょと無駄話が多いです。活発なのはいいことなんですけど。でも、ほんとに伝えたいことが埋もれちゃうのが問題で、そのあたりのバランスが難しいところです」

瓜生氏愛用のUSRobotics社のPalmPilotPro。氏曰く、買い替えのタイミングがなかなかつかめずに現在に至るとのこと。しかし実はかなりお気に入りの様子
瓜生氏愛用のUSRobotics社のPalmPilotPro。氏曰く、買い替えのタイミングがなかなかつかめずに現在に至るとのこと。しかし実はかなりお気に入りの様子


PalmによるMIDI演奏や、P-inComp@ctによるモバイルデモなど、Palmの最先端を走る

――定期的に勉強会を開催していると、プレゼンやテーマ作りのノウハウやもたまっているのでは

「定例会のテーマは前もってMLで募集します。そこで決まれば、講師を選出し進めていきます。また会場のその場でいきなりふって、話をしてもらうこともあります。突然やるのも、これはまた楽しいですね」
 
「あと、PUGOの定例会はアカデミックに見えるらしいです。でも実はアカデミックでもなんでもなくて、例えば、デモしている時でも観客席からツッコミがはいることも多いですし、講師も一緒になってボケていたりというのもあります。その辺が面白いところですね。勉強会というよりは、紹介合戦みたいな感じでしょうか」
 
「気にかけているのは、Palmは小さいですからみんなで頭をくっつけて画面を見るにも限界があります。それを解決するためにビデオカメラで画面を撮って大きなモニターに写しだしたりと、参加者の皆さんに内容が伝わるよう工夫はしています」

PUGOはアカデミックではないと謙遜する瓜生氏だが、PUGOのサイトをみてみると、本体・周辺機器の新製品レビューはもちろんのこと、ソフト開発状況の公開、モバイルティップ紹介など全く飽きのこないテーマがめじろ押しである。最近ではPalmによるMIDI演奏や、世界最小のPHS、P-inComp@ctによるモバイルデモなどといったことも行なわれ、Palmの最先端を常に走っている。

コミュニケーションを大切にしている瓜生氏。氏の周りに人が集まるのもう なずけるコミュニケーションを大切にしている瓜生氏。氏の周りに人が集まるのもう なずける


Palmはあくまでもツールとして、人間的なコミュニケーションを拡大発展していけたら(瓜生氏)

さて、そんなPUGOは大阪を中心に活動しているが、現在全国各地でPalmUGが立ち上がって日々活発にコミュニケーションが行なわれている。最後にそのような全国にあるPalmUGについてうかがった。

「全国の地域にPalmUGがあってみんなでコミュニケーションできるようなネットワークも作っています。“全国PalmUG連絡会”と言いますが、例えば東京で何かあるときはみんなで集まって、Palmのイベントを開催してます。また、個人レベルでも大阪に行きますからPUGOによりますね。みたいなこともいっぱいやってます」

「Palmはあくまでもツールとして、人間的なコミュニケーションを拡大発展していけたらいいなと考えています」

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