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NTTコム、ユーザー参加型の育児情報サイト“e-mama”を開設

2000年06月30日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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エヌ・ティ・ティ コミュニケーションズ(株)(NTTコム)は30日、育児を支援するサイト“e-mama(イーママ)”を7月1日にオープンすると発表した。妊娠から出産、乳幼児の育児まで総合的に扱うサイトで、専門家による相談コーナーや一般的な知識の提供に加え、掲示板を利用したユーザー同士の情報交換によるコミュニティー機能を重視する。同社のインターネット接続サービス“OCN”のブランド戦略の一環だが、OCN会員以外も参加でき、利用は無料。核家族化で母親の孤立が指摘されているが、同社では「参加する母親の実践的な知識を集め、子育てへの不安を取り除くサイトにしたい」としている。

“e-mama”のトップページ “e-mama”のトップページ



e-mamaは、ユーザー参加型の子育て情報サイト。コンテンツは(1)“オピニオン”、(2)“実用情報”、(3)“コミュニティー”の3ゾーンで構成される。

オピニオンゾーンは専門家の寄稿やインタビューを基に育児について考える内容。ユング派の心理学者で国際日本文化研究センター所長の河合隼雄氏が監修し、育児に関するエッセイを連載するほか、臨床心理士や小児科医らがユーザーからの相談に応える。

実用情報ゾーンでは、“基礎体温の計り方”“出産準備チェックリスト”“おむつ選びのポイント”など、妊娠から育児までの各段階ごとに必要な心がけや医学知識をまとめて掲載する。子供の病気や予防接種についての情報、保育所や幼稚園の選び方まで指南してくれる。

コミュニティーゾーンには掲示板を設置。初産の母親の疑問に“先輩ママ”がアドバイスするような、母親同士の情報交換の場とする。また投稿による“みんなの育児日記”といったユーザー参加型コーナーも用意し、ユーザーの積極的な参加でサイトが充実していく仕組みだ。

分娩時に父親が立ち会うべきかどうかを考えるコラムも。父親の育児参加を促すコーナーも設置予定 分娩時に父親が立ち会うべきかどうかを考えるコラムも。父親の育児参加を促すコーナーも設置予定



このほか、プリントライフ(株)がOCNを通じてサービスを開始する写真アルバム作成サービスも受け付け、8月からデジタルカメラの画像をプリントして製本、ユーザーの手元に配達するサービスの受注も開始。出産や育児に必要なグッズを販売する電子商取引(EC)も視野に入れているほか、“e-mamaブランドの紙おむつ”のようなブランド化の可能性もあるという。

核家族化や出産年齢の分散化で、育児の悩みを母親が一人で抱え込み、子供の虐待につながるケースも多数報告されている。同社では「母親が寄せた情報を蓄積し、実践的知識を集大成する。安心して子育てができるようなサイトにしたい」と話している。

NTTコミュニケーションズ取締役でビジネスユーザ事業部長の飯塚久夫氏 NTTコミュニケーションズ取締役でビジネスユーザ事業部長の飯塚久夫氏



同社はOCNを核としたインターネット事業戦略について、信頼性の高いIP接続と、ネットを利用したライフスタイルの提供という2つを掲げているという。都内の記者発表会で、同社取締役でビジネスユーザ事業部長の飯塚久夫氏は「OCNは“つながりやすい”という接続性だけで143万人に会員が増えたが、コンテンツは貧弱と指摘されてきた。コンテンツを充実させれば会員1000万人も夢ではない」と語り、同社では今後もコンテンツの拡充を図っていく考えだ。

e-mama運営を担当する同社ビジネスユーザ事業部チーフプランナーの前川祐賀子氏は、今年2月に育休を終えて職場復帰したワーキングマザー。「e-mamaは、産みの苦しみを終えて誕生したばかりの赤ちゃん。みなさんと一緒に育てていきたい」 e-mama運営を担当する同社ビジネスユーザ事業部チーフプランナーの前川祐賀子氏は、今年2月に育休を終えて職場復帰したワーキングマザー。「e-mamaは、産みの苦しみを終えて誕生したばかりの赤ちゃん。みなさんと一緒に育てていきたい」

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