27日(現地時間)から米国ニューヨークで“PC EXPO 2000”が開催される。本誌コラムでおなじみの塩田紳二氏の現地レポートをお送りする。
6月27日から29日まで、米国ニューヨークで“PC EXPO 2000”が開催される。厳密には26日からなのだが、26日はカンファレンスのみで展示会場のオープンは27日からとなっている。この模様は、明日からレポートするつもりである。ニューヨークと日本は、時差が-13時間。つまり、日本からみると、ちょうど昼夜が逆転しているような状態。このため、こちらで月曜日の夜に原稿を書いて送ると、日本では、火曜日の昼間に日本に到着することになる。多くの方は、火曜の夜にこれを目にすることになるかもしれない。
まだまだ準備中といった感のあるJavitsコンベンションセンター |
さて、会場となるのは、ニューヨークはマンハッタンにある“Jacob
K.Javitsコンベンションセンター”。ニューヨークでのイベントといえば、比較的よく使われるところだ。筆者も、3月に行なわれた“Linux
World”で訪れたばかり。3月は、まだ雪が残っていて、かなり寒かったのだが、今回はもう夏(ご存じのように米国には梅雨がない)、外は半袖短パンで歩いても暑いぐらい。
今日月曜日に行なわれるのは、ちょっとしたコンファレンスのみ。展示会場は、まだ準備状態で、クレーン車があちこち動き回っている。このコンベンションセンターは、横幅は幕張メッセと同じぐらいの大きさ。米国といっても、日本なみに建物が込み合っているニューヨークなので、COMDEXが開かれるラスベガスみたいに、巨大なコンベンションセンターではないのである。
巨大なPalmの広告「70万のデベロッパーと700万のユーザー」とある |
すでに会場には、広告となる垂れ幕などが下がり、周辺のビルの壁にも広告が貼られはじめた。この中で、目立つのはPalm関係だろうか。会場と通りを隔てたビルの壁には、Palm
Inc.が広告をだし、ちょっと遠いが、目立つビルの壁にはHandspringの『VISOR』の広告がある。また、PC
EXPO 2000ではソニー(株)が初めてPalmOSを使ったハンドヘルドデバイスを公開するということになっていて、こちらも話題の1つだ。
こちらはHandspringのVISORの広告。カラーバリエーションをアピール |
それに、初日のキーノートスピーチでは“Pervasive Computing: Your
Web-Enabled, Wireless Future”と題して、米Palm Inc.のAlan KesslerやHandspringの創業者でPalmシリーズの生みの親でもあるJeff
Hawkinsが登場する。今回のキーノートは、このほかには、株価急落で窮地のAmazon.comのJeffrey
Bezosなどで、マイクロソフト関係者は出てこないのである。まあ、裁判で大変な時期でもあり、出てきても大したことは言えないのかもしれないが、全体としてマイクロソフト色の薄いイベントである。もちろん、会場にいけば、PCではWindowsが動いているのではあろうが……。
会場内にもPalmやVISORの広告が多く見られる |
そういえば、今回のPC EXPOでは、Transmetaの低消費電力プロセッサー『Crusoe』搭載製品も登場の予定とか、そう考えるとWintel色も低いのかも。というわけで、明日からのレポートにご期待いただきたい。