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インフォミックス、Javaベースの組み込み用途向けORDBMS『Informix Cloudscape 3.5 日本語版』を発売――米本社は英Psionと提携

2000年06月23日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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インフォミックス(株)は23日、100% Pure Javaの組み込み用途向けオブジェクト型リレーショナルデータベース管理システム(ORDBMS)『Informix Cloudscape 3.5 日本語版』を8月中旬に発売すると発表、本日都内ホテルで記者発表会を行なった。

発表会場で製品説明を行なった米インフォミックスソフトウェア社のCloudscape担当であるJenny Kai氏発表会場で製品説明を行なった米インフォミックスソフトウェア社のCloudscape担当であるJenny Kai氏



Cloudscape 3.5は、Java2およびJ2EE(Java2 Enterprise Edition)に対応したORDBMSで、JVM(Java Virtual Machine)で動作する。基本コンポーネントであるCloudscapeのほか、CloudscapeとJDBC(Java Database Connectivity)、HTTPの接続を行なうサーバー用フレームワーク『Cloudconnector』、暗号化機能を搭載したアプリケーション同期モジュール『Cloudsync』で構成されている。

Cloudscape 3.5はファイルサイズが2MBと小さく、同時に250ユーザーまでが利用できる。例えばPOS端末など、ときどきインターネットに接続する必要のある分散型のワークグループサーバー向けの製品となっている。また、PDAや携帯電話、STB、カーナビゲーションなどの組み込み用途にも適しているという。価格は、“Cloudscape”1ユーザーライセンスが2万円から。

記者発表の席上で、米インフォミックスソフトウェア社のCloudscape担当プロダクトマネジメントディレクターであるJenny Kai(ジェニー・カイ)氏は、Cloudscapeについて「CloudscapeはJavaベースであるため、プラットフォームに依存せずに移殖でき、さまざまなアプリケーションに埋め込み可能だ。企業の支店や小型ウェブサイトなどで利用される小型サーバー向けの製品。アクセスが100ユーザー以下のサーバーであれば、Cloudscapeはもっとも適したORDBMSだろう」と説明した。

また、今後のロードマップについては「2001年の第1四半期には、ファイルサイズが500KB以下の次世代Cloudscape(コードネーム:Pokemon)をリリースする。将来はスマートカードのような容量の小さいメディアにもCloudscapeを載せたい」としている。

なお同社は、米インフォミックス社と英Psion社が業務提携し、Psionの携帯端末製品に『Cloudscape』を搭載することも合わせて発表した。これにより、PsionのPDA『5mx』と『netBook』でCloudscapeを利用できる。

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