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リコー、“High Speed CD-RW”規格に対応した新型CD-R/RWドライブを発表

2000年06月21日 00時00分更新

文● 編集部 小林久

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(株)リコーは、21日、“High Speed CD-RW”規格に対応したCD-R/RWドライブを発表した。ドライブ速度は、CD-R書き込み12倍/CD-RW書き換え10倍/読み出し32倍速で、ATAPI内蔵型の『MP7120A』とSCSI外付け型の『MP7122SE』の2モデルを用意。内蔵型が7月上旬、外付け型が8月下旬の出荷を予定している。価格はともにオープンプライス。

ATAPI内蔵型の『MP7120A』
ATAPI内蔵型の『MP7120A』



“High Speed CD-RW”は、今年5月10日に制定されたCD-RWの規格“オレンジブックパートIII Volume2 Ver.1.0”に盛り込まれた内容で、これまで書き換え速度が最大4倍速までだったCD-RWドライブで4~10倍速の記録/書き換えを可能にするもの。4~10倍速で書き込みを行なうには対応ドライブと対応メディアが必要だが、記録したメディアは一般的なCD-ROMドライブやCD-Rドライブ、High Speed CD-RW未対応のCD-RWドライブでも読み出すことができる。

また、同規格では、ディスクの回転速度を内周部と外周部で変えることによりピックアップに対する記録面の移動速度を一定にする“CLV(Constant Linear Velocity:線速度一定)方式”に加え、常に一定速度でディスクを回転させながらデータの読み書きを行なう“CAV(Constant Angular Velocity:角速度一定)方式”に対応。高速なランダムアクセスが可能になっている。なお、High Speed CD-RWの第1世代に当たる今回の製品では、CAV方式の読み書きは未対応で、同機能の搭載は次期製品以降になるという。

今回発表された2製品は、内蔵/外付け型の違いとインターフェイスを除けば同一スペックで、バッファー容量4MB、平均アクセスタイム120mS。すでに発売されているMP7063A同様32倍速でのCD-DAデータのリッピング(吸い出し)が可能。サイズと重量は、内蔵型のMP7120Aが縦198.0×横146.0×高さ41.3mmで1.2kg以下、外付け型のMP7122SEが縦260×横205×高さ58mmで2.5kg以下。同梱する書き込みソフトは、ともに『B's Recorder GOLD』と『B's CLiP』になっている。

対応OSはWindows 95/98/2000/NT4.0(SP5以降)・ただしB's CLIPはWindows NT/2000に未対応。予想実売価格はMP7120Aが3万5000円、MP7122SEが4万円。

主な仕様

製品名 MP7120A MP7122SE
インターフェイス ATAPI UltraSCSI
ローディング方式 トレー式
書き込み速度 2/4/8/12倍速(CD-R)、2/4/10倍速(CD-RW)
読み出し速度 最大32倍速(CAV方式)
SPDI/F端子 ×
平均アクセスタイム 120ms
キャッシュ容量 4MB
書き込み方式 ディスク・アト・ワンス、セッション・アト・ワンス、トラック・アト・ワンス、マルチセッション、パケットライト、RAWライト
書き込み形式 CD-DA、CD-ROM、CD-ROM XA、CD Extra、CD-I、Mixed-ModeCD、VideoCD、PhotoCD、CD TEXT、Bootable CD
電源 DC5V/12V AC100V
消費電力 12W 15W
サイズ 縦198×146×41.3mm 縦260×横205×58mm
重量 1.2kg以下 2.5kg以下
対応OS Windows 95/98/2000/NT4.0(SP5)
動作環境 CPU:MMX Pentium-200MHx(PentiumII-300MHz以上推奨)、メモリ:64MB、HDD:1GB


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