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オートデスク、メカニカルCADソフト『Autodesk Inventor』を発表

2000年04月19日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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オートデスク(株)は19日、3DCADソフト『Autodesk Inventor』を発表した。製造業向けCADソフトで、特に、工作機械、半導体製造装置、自動車部品の設計をターゲットとする。

『Autodesk Inventor』パッケージ 『Autodesk Inventor』パッケージ



『Autodesk Inventor』

新製品『Autodesk Inventor』は、3月末に米国で発表されたリリース2を日本語化した製品で、3Dモデリングと2D図面作成が行なえる。

独自のアセンブリー設計ツール“アダプティブ テクノロジー”を搭載し、パラメーターの設定や数式を用いることなく、2Dでスケッチした線画を3Dのソリッドモデルとして整形できる。ユーザーは、部品や設計要素の作成やアセンブリの構築・編集といったデザインに集中でき、最終段階で寸法を変更することも可能だ。

収録する部品データは、JIS/ISOなどの標準規格に準拠するネジ、ボルト、ナットなど約2000点。

アセンブリーの組み方をアニメーションで表示することも可能
アセンブリーの組み方をアニメーションで表示することも可能



また、ユーザー間のデータ連携に注力し、マイクロソフト社の会議ソフト『NetMeeting』や、Microsoft Explorerを拡張したツール“Design Tracking”のウェブ参照機能により、同ソフトを搭載していないユーザーとのコラボレーションも行なえるという。

そのほか、部品の作成方法をチュートリアルで説明する“DesignProf”、操作手順をアニメで説明する“How To アニメーション”など、ヘルプ機能を複数用意する。

対応OSはWindows 98SE/NT4.0/2000。5月15日販売開始で、価格は98万円。また、110万円で1年間のアップグレード付きパッケージも販売する。2001年度(2000年2月~2001年1月)の販売目標は2000シート。

機能の割りにブレイクしていない3DCAD

同社はこれまで、同じ製造業向けのCADソフトとして、『Mechanical Desktop』や『AutoCAD Mechanical』をリリースしてきたが、「機能が充実している割りに、いまひとつブレイクしていない」状況であったという。

製造ソリューション本部 取締役本部長の川口亨氏は、次のように続けた。「3DCADは現状で、製造過程における形状定義のシステムとして、全体の“ポイントソリューション”としてしか使用されていないようだ。我々が目指すところは、概念設計から、製図、製造、アセンブリーに至るまで全ての
過程において用いられることだ」

「新製品では、テクノロジーの目新しさということよりも、ユーザーがトレーニングなしで、直感的に使える環境を提供することに注力した」

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