ロシアの“InfoArt”は、現地時間の25日、ロシア国内で『Microsoft
Windows 2000』が販売されない可能性があると報じた。
米マイクロソフト社のWindows 2000は、128bitの暗号化技術を搭載しており、米国政府が今月の12日に暗号技術を搭載した製品の輸出規制を緩和したため、14日から海外に輸出できるようになった。しかしロシアでは、キーの長さにかかわらず、暗号化アルゴリズムを組み込んだ製品の国内での販売を一切禁止しており、Windows
2000を輸入販売すれば、違法行為になるという。ロシアのFAPSI(Federal
Agency for Goverment Communications and Information)の特別な許可を受ければ輸入可能だが、FAPSIの関係者は、現状のままWindows
2000がロシア国内で出荷されれば、まちがいなく違法行為になると述べている。これについてマイクロソフトのモスクワオフィスの担当者は、同社は違法行為を行なうつもりはなく、FAPSIと調整することで問題を解決できると信じているとコメントしているという。Windows
2000の発売が世界同時になるかどうか微妙なところだ。