サイベース(株)は20日、Linux用データベースソフト『Sybase SQL Anywhere
Studio for Linux』を発売、同日から出荷を開始した。Windows版との完全互換を実現し、実績のあるモバイル向けデータベースをLinux上で利用することができるという。対応ディストリビューションはRed
Hat Linux 5.2/6.0。サーバーライセンス価格は3万8000円、追加クライアントは1万9800円から。
SQL Anywhere Studio for Linuxは、Windows版のモバイル向けデータベース『SQL
Anywhere Studio 6.0.3』で提供されているコンポーネントをLinuxベースに移植したもの。含まれるコンポーネントは、RDBMSエンジン『Adaptive
Server Anywhere』、GUIベースの管理ツール『Sybase Central Java版』、大規模な分散データベースへの自動データ配信を行える『SQL
Remote』、ネイティブJDBC(Java DataBase Connectivity:JavaからリレーショナルデータベースにアクセスするためのAPI)ドライバー『jConnect
for JDBC Version 5』の4つ。
Adaptive Server AnywhereはWindows版(95/98/NT/CE)と完全互換を実現し、Linux版への移行は既存のデータベースファイルをコピーするだけで可能になっているという。またSQL
Anywhere Studio for Linuxのパッケージを購入すれば、Windows版で使用している既存のライセンスを無償で利用できる。
同社によれば、SQL Anywhere Studioはモバイル機器用データベースソフトとして全世界で400万ライセンス以上を出荷し、モバイル用データベースとしては過去3年連続でトップシェアを獲得しているという。同社ではLinux版の発売で、2000年末までに既存NTサーバーの3分の1以上がLinuxに移行し、新規に3万ライセンスを獲得できると見込んでいる。