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アクアリウムコンピューター、Linuxサーバー『ブルーグラス』を発表

1999年08月18日 00時00分更新

文● 編集部 堀田ハルナ

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(株)アクアリウムコンピューターは、Linuxサーバー『BlueGrass(ブルーグラス)』を9月29日から販売すると発表した。同社によれば、同サーバーは従来製品の約半分の大きさで、LinuxOSを搭載して出荷されるサーバーマシンとしては世界最小サイズになるという。

ブルーグラス
ブルーグラス



ブルーグラスは、CPUにCyrix製のMediaGXM-233MHzを、マザーボードにはアドバンテックのPCM5820を採用している。このボードの採用にあたっては、ロボットのシステムインテグレーションなどを開発している東洋技研の提案をヒントにしたとのこと。同ボードがLinux向けのマシンで使用されるのは初めてという。サイズは幅92×奥行き185×高さ218mmと、コンパクトに設計されている。OSは日本語redhat Linux 6.0。必要に応じてディストリビューターからサポートを受けることが可能で、サポートの申込書が同梱される。価格はオープンプライスだが、24~25万円になる予定。

また、製品の販売に先行して、同製品のプロトタイプが、9月1日からウェブ上で30台限定で発売される。このプロトタイプはもともと、同社が販売会社向けのデモ版として製作したもの。これがウェブサイトの“まぐまぐ”上で公開されて話題を呼び、製品化に至ったという。スペックは製品版と同様だが、アクリル板を使用し、金属部分が露出するデザインになっている。こちらの価格は未定だが、製品版よりは若干高くなる予定.

ブルーグラスのプロトタイプブルーグラスのプロトタイプ



ブルーグラスの開発は、東洋技研の技術者やインダストリアルデザイナーら6人が、技術やアイデアを持ち寄るところからはじまった。代表取締役熊倉次郎氏は、「設計にあたっては、コバルト・ネットワークス(株)のCobalt Cubeを意識した。また、本体をこのサイズに落ち着けるまで何度も試作を重ねた」と語った。本体の色は明るいブルーグリーンで、形は曲線型。『ブルーグラス』という名前は熱帯魚の名前から採られており、今後も同社発売の製品には、熱帯魚の名前が冠されていくという。

同製品の製品版は、9/29、9/30開催のLinuxWorldExpo(東京、有明)で一般公開され、正式に発売される。プロトタイプは、まぐまぐ経由の直販のみ。

アクアリウムコンピューターは(株)デジタルデザインと東洋技研(株)の共同出資により99年7月設立されたベンチャー企業。販売総代理店はデジタルデザインが担当する。

スペックの詳細は以下の通り。



OS


日本語redhat Linux 6.0


CPU


Cyrix MediaGXM-233MHz


マザーボード


アドバンテック PCM5820


HDD


Quantum QM306400CX-A 6.4GB


ネットワークインターフェース


100BASE-T


シリアルインターフェース


1


電源


5.0V×3.0A+12.0V×1.5A マルチACアダプター


メモリ


64MB(PC/100対応)/ 128MB(オプション)


サイズ


幅92×奥行き185×高さ218mm


ソフトウェア


Web-based Server Configuration Software、

サイボウズOffice2 ( 60日間の試用期間 )

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