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ヴァーテックスビジョン、インターネット上で中古外車のオークションを開始

1999年08月03日 00時00分更新

文● 編集部 綿貫晃

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ブェブの運営などを行なっているベンチャー企業の(株)ヴァーテックスビジョンは2日、外車を中心とした中古車のインターネットオークションサイト“e-kuruma.com(イークルマ・コム)”を開設し、9月にサービスを開始すると発表した。

全国のガソリンスタンドなどで車両を受け取る

これは、一般ユーザー向けに、インターネット上の中古車販売仲介サービスを行なうもの。まず、ユーザーがウェブやファクスなどを利用してe-kuruma.comのサイトに中古車の登録を行なう。その登録情報を同社が電子メールやウェブページで購入希望ユーザーに告知する。購入希望ユーザーは1ヵ月間のオークション期間中に入札を行ない、最高値を登録したユーザーが落札する。なお、入札には、登録を行なえば一般中古車販売店も参加することができる。

中古車の情報管理やサイトの運営は同社が行ない、落札された車両の確認や受け渡しは、同社と代理店契約を結んでいる全国のガソリンスタンドやカー用品販売店などで行なう。決済については、同社が金融機関と提携を行ない、専用ローンサービスや自動車保険サービスなどを行なう予定だという。なお、具体的な代理店名や提携する金融機関の名前は挙げられなかった。

中古車の情報については、4方向からの車両の画像や基本装備のほか、オイル交換の頻度や定期点検の状況など30項目以上に渡る詳細データをサイト上で提示する。これによって、オークションを行なう中古車の信頼感を高めることができるという。

仲介料として、落札金額の5パーセントを徴収する

サイトの運営費用は、売り手と買い手からそれぞれ落札金額の5パーセントを徴収する仲介料によって賄い、売上の一部は交通遺児基金に寄付を行なうという。なお、車両の確認や受け渡しを行なう代理店になるには、5年間加盟するための契約金として100万円が必要で、成約した場合、落札金額の5パーセントが代理店に支払われる。

e-kurumaのサイトでは、オークション以外にも、カーショップ情報、レジャー施設情報、用品パーツ情報などを集め、車関係のポータルサイトを目指すという。また、今後は、パーツの販売や修理工場の紹介なども行なっていくという。

代表取締役社長である山内章裕氏
代表取締役社長である山内章裕氏



代表取締役社長である山内章裕氏は、「中古車の個人売買は日本で10パーセント、米国で60パーセントといわれている。この数字から、日本における個人売買の潜在的なニーズがあると考えられる。そこで弊社は、インターネットオークションサイト“e-kuruma.com”を開設し、個人売買の手助けを行なっていきたい。2000年度には代理店を200~250店舗にし、成約台数1000台を目指す。2000年の初めには新古車・並行輸入車の扱いを始め、ハーレー専門の個人売買サイトも開設したい。2000年末には新車の扱いも考えている」と意気込みを見せた。

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