幕張メッセで3日まで開催されている“WINDOWS WORLD Expo/Tokyo 99”。ここでは、会場内に出展している各社のブースの様子をレポートする。
ソニー
ソニーブースには、もはや同社の看板となった“VAIO”の大きな立体ロゴが |
ソニー(株)は、ブース全体をアトラクション風に仕立てていた。会場内に階段を含む通路を設置し、来場者はそこを通過する途中で、デジタルカメラ『DigitalMavica』で記念撮影をしてもらい、その画像をCD-Rに焼いて持ち帰れるというサービスを行なっていた。
会場全体を見渡せる階段。この上で撮影した記念ショットをCD-Rに焼いてもらえる |
先日発表されたジョグダイヤル、インタークーラーフラップを装備した『PCG-XR』シリーズも展示されていた |
また、ソニーブースの一角には、同社が日本語化に協力した音声認識ソフト『DragonSpeech
Select』が参考出展されていた。これは、米DragonSystems社の音声認識ソフトに、日本語変換機能を搭載したもの。
『DragonSpeech Select』の動作画面。デモを見る限り、音声認識、変換精度とも高い |
単体でもテキストファイルを音声で作成できるほか、Word 97と連携してWordファイルの作成も可能。日本語変換の部分でソニーが協力しているという。あらかじめ約20万語が辞書登録されており、新語を追加することも可能という。「ライバルはIBMの『ViaVoice』です」と言い切る説明スタッフによると、米国では約65パーセントのシェアを確保しているという。
発売は9月半ばを予定しており、価格は現在のところ未定。ソニーのパソコンにバンドルして販売するかどうかについては未定で、当面は単体での販売を行なうという。
セイコーエプソン
セイコーエプソン(株)のブースでは、インクジェットプリンター『EM-900C/CN』のデモを中心に、デジタルカメラや5月に発表した携帯型GPSシステム『Locatio』の展示を行なっていた。最新のインクジェットプリンター『EM-900C/CN』のデモ。A4カラーで毎分7枚という印字速度に、来場者からは「速い」という声も |
携帯型GTS端末『Locatio』を展示。実際に位置を測定したり、搭載のデジタルカメラで撮影をしたりと、実機に触れることができる |
iMacカラーのプリンターも展示。これはエプソンが先日発表したインクジェットプリンター『PM-770C』の限定カラーモデル |
NEC
日本電気(株)は同社が25日に発表した日本語音声認識ソフト『SmartVoice』の新バージョン、『SmartVoice(Ver2.0)』のデモにブース面積の半分以上を割いていた。『SmartVoice(Ver2.0)』のデモ。音声で操作できる項目を、ウインドー画面で一覧表示する“SmartVoiceAssistant”機能などが説明されていた |
このほか、同社が29日に発表したばかりの、Office 2000インストールの『ValueStar
NX』や『LaVie NX』シリーズの最新ラインナップが展示されていた。
アイオメガ
アイオメガ(株)のブースでは、同社独自のメディア『Clik!』のプロモーションを中心に展開していた。オーディションで選考されたという“Clik!
Girls”が、Clik!の説明を展開。ポーズを取ると一斉にフラッシュがたかれた。
“Clik! Girls”の3人。全国をキャラバンし、Clik!のプロモーションを行なうという |
アイオメガブースではこのほか、ZipやJazなどのメディアも展示されていたが、やはりClik!
Girlsの効果か、Clik!へ来場者が集中していた。
シャープ
シャープ(株)のブースでは液晶一体型省スペースパソコン『Mebius Style』を展示。特徴のひとつである、本体の折りたためるギミックなどを紹介していた。『Mebius Style』。本体下部分を手前に折り返し、キーボードと合体させて液晶ディスプレーにかぶせ、コンパクトに収納できる |
また、Windows CEマシン『Telios HC-AJ1』のさまざまな利用法も提案していた。たとえば、Teliosの記憶補助装置としてClik!を使用する、といった具合。「Clik!にはPCカード(TypeII)サイズのドライブが用意されているので、Teliosのサブディスクとして最適です」とスタッフ。
Clik!をTeliosの補助記憶装置に |
ナナオ
(株)ナナオのブースでは、パソコンの省スペース化の一環として液晶ディスプレーを、というプロモーションがメインとなっていた。デモ会場は満席で、液晶ディスプレーに対する来場者の関心の高さをうかがわせた。デモは満席。立ち見も出ていた |
同社では、液晶ディスプレーに関する情報を配信する無料の電子メールマガジン『E-MAGAZINE』や、小説などのコンテンツを購読できるサービス“E-Club”を運営しており、こちらのプロモーションにも力を入れていた。
19インチのクロマクリア管採用のディスプレーも参考展示されていた |
ジャストシステム
(株)ジャストシステムでは、ソフトウェアのデモをメインに展開していた。『一太郎Lite2』や先日発表した、家庭向けにワープロ、電子メール、はがき作成などのソフトウェアをパッケージ化した『ジャストホーム』の説明が行なわれた。『一太郎Lite2』のデモ。使用するコマンドのいアイコンだけをまとめて格納できるツールボックス機能や、文書中の段落をツリー構造で表示できる機能などが紹介された |