米インテル社は、PentiumIIシリーズ中最高速のマイクロプロセッサー、PentiumII-333MHzを現地時間の26日に発表した。価格は722ドル(約9万1500円)。
PentiumII-333MHzはPentiumIIシリーズで初めて0.25μmプロセステクノロジーを採用したマイクロプロセッサー。従来の0.35μmプロセスと比べ、消費電力が少ないのが特徴。従来、最大消費電力は43Wだったが、0.25μmプロセスでは23.7Wと約半分になっている。そのためCPUの発熱も最低限に抑えることができる。また、ダイサイズが小さくなるため、コストパフォーマンスも向上する。CPU電圧は、2.8VだったPentiumIIシリーズと異なり、2.0Vと大幅に低下した。
66MHzのベースクロック、MMX機能、32KBの1次キャッシュ、512KBの次キャッシュが搭載されている点は従来のPentiumIIシリーズと同様。対応チップセットは440LX。Slot1に対応している。
同社では浮動小数点、整数、マルチメディアのすべてのパフォーマンスで最高速を提供するマイクロプロセッサーで、PentiumII-300MHzと比べて約10パーセント速度が向上するとしている。iCOMP値は366。(報道局 市川美穂)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/DP012698.HTM