米Jazz Multimedia社は'97年8月に東京事務所を設置して以来、数製品をソフトバンク(株)を通じて販売してきたが、2月にマルチメディア関連ボードやモバイル用のHDDやCD-ROMドライブの販売を開始する。近い将来は、同社の全製品が米国と同時に日本でも発表になるという。マーケティングリサーチや日本向け商品の開発も同時に行なう。また7月に日本法人を設立し、流通センターも設置する予定。リテールを中心にOEMマーケットを開発していくという。
以下は製品の一部。
マルチメディアアクセラレーター『Jammin' DVD Full Kit』は、米ODEUM
Microsystems社製MPEG-2デコーダー『ODM8211』を搭載し、(株)東芝DVD-ROMドライブを標準装備、米S3社製『ViRGE
DX』搭載グラフィックカードを添付。価格は7万9800円。
グラフィックボード『Adrenaline Rush 3D』は、2Dグラフィックスとして米Aliance
Semiconductor社製『ProMotion AT3D』搭載。3Dグラフィックスとして米3Dfx
Interactive社製『Voodoo Rush』搭載。価格は2万8000円。
TVチューナー搭載の2D/3Dグラフィックアクセラレーター『Video
Genius』は米Trident Microsystems社製『3DImage975』搭載で2月初旬に発売予定。
24倍速CardBus対応ポータブルCDが2月上旬発売予定。価格は3万2000円。
「日本は世界でも有望な市場。私たちは、いい製品は持っているので、日本でいいマーケティングを発揮していきたい」とアジア・セールスマネージャーのYoung
Lim(ヤン・リム)氏は抱負を語った。
なお同社は、'93年に米国シリコンバレーで設立され、'97年の売上高は1500万ドル(1ドル=126円で18億9000万円)。米国でのシェアは、グラフィックカードでは10パーセント程度という。'97年3月に韓国Kasan
Electronics社が同社株を31パーセント取得、5月にアジアセールス本部が設置された。(報道局 若名麻里)
http://www.jazzmm.com/