セイコーエプソン(株)は、『エプソン
エスパー・レーザー』シリーズの新製品としてカラーレーザープリンター『インターカラー
LP-8000C』をエプソン販売(株)を通じて今春発売する。Windows95/NT、Macintosh対応で、価格は59万8000円。本体サイズは幅728mm×奥行き641mm×高さ490mm。
●用紙
用紙サイズは、A4見開きにトンボが打てるA3ノビサイズからはがきサイズまで対応。用紙は、普通紙、ラベル紙、OHP、60~220g/mmまでの厚紙、封筒に対応。用紙カセットはB5~A3までの用紙を最大250枚セットできるユニバーサルカセットと、はがきからA3ノビサイズまでの用紙を最大150枚セットできる給紙トレイを標準装備している。
●高画質印刷
ドット制御テクノロジーには、エプソンオリジナルの“CPGI(Color
Photo&Graphics Improvement”を採用、ドットを最高128まで分割することにより、なめらかな階調表現を実現したという。268lpi/256階調と、166lpi/256階調の2種類のスクリーン線数を選択できるようになっている。解像度は600dpi。フォントは、明朝体、角ゴシック体をプリンターに標準搭載。添付CD-ROMにTrueTypeフォント10書体を収録している。
●高速印刷、ネットワーク対応
印字速度は、カラーが4枚/分、モノクロは16枚/分。64bit RISCプロセッサーのR4700-133MHzを搭載した“ハイパーカラーコントローラー”を採用。さらに、専用画像処理ASICを搭載し、データ処理速度をソフトウェアで行なうのに比べ、10~20倍速くなったという。メモリーは64bit
SDRAMを採用、32MB(最大256MB)搭載。インターフェースはECPモードIEEE1284規格準拠双方向パラレルと、拡張スロットを2スロット標準装備している。また、オプションでNetWare(IPX/SPX)、WindowsNT(TCP/IP)、EtherTalk(AppleTalk)、OS/2LANサーバー(NetBUEI)などに対応するマルチプロトコルEthernetカードを用意している。
●ドライバー
プリンタードライバーは、Windows95/3.1/NT3.51/NT4.0、Macintosh QuickDrawに対応。50パーセントから200パーセントまで1パーセント刻みで拡大・縮小設定できるほか、複数ページの割付機能、スタンプマーク機能、フォームオーバーレイ設定(Windowsのみ)機能を搭載している。また、双方向通信機能『EPSON プリンタウィンドウ!2』を搭載。用紙やトナーなどの消耗品の残量などのプリンター情報をパソコンの画面に表示する。用紙が切れたり、何らかのトラブルが発生した場合、音声で通知したり、画面上にその対処方法を表示する。
●プリンターメール
また今回、販売代理店向けに“プリンターメール”機能を用意。顧客のプリンターを販売店側からリモート監視するためのシステムで、新たにインフラを整えなくても、インターネットを使って監視ができるようにするというもの。販売店、顧客ともプリンターにつないだWindowsパソコンに、監視のためのソフトウェアををインストール。これだけで定期的にプリンターを監視、トナーの残量やメモリー状態などのプリンター情報を得、販売店が顧客に対しよりよいサービスが提供できるようにするためのもの。
●販売目標
同社では、「インクジェットプリンターとレーザープリンターはオフィスで共存できる」と考えており、企業で印刷物のカラー化が進む中、オフィスの中心的存在になることを望んでいる。「経済不況など、暗いニュースが多い昨今だが、わが社ではCMでもそうしているが、あえて元気で強気でこの商品を推していきたい。画質にこだわるエプソンとしては、これくらいの高画質になるまで出すべきではない、と研究、開発を重ね、満を持してお送りするもの」であると言っており、販売目標は今後1年間で4万台、と強気の姿勢である。(報道局 酒寄公子)
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