三菱電機(株)は、米国の半導体生産子会社であるMitsubishi
Semiconductor America社(MSA)が、4MB DRAM半導体の生産から撤退する、と発表した。
MSAでは、'89年から4MBDRAMの一貫生産を行なってきたが、4MBDRAM需用そのものが細ってきていることからMSAでの生産を3月に中止し、三菱電機の高知工場で生産して、米国に輸出するかたちに切り替える。
MSAの従業員560人のうち、今回の生産撤退に伴って4MB DRAMの生産に携わっていた約200人がレイオフされるが、MSAでは、64MBDRAMの組立やメモリー・モジュールの生産を継続する方針。また、米国やシンガポールでのテレビ生産も中止することもあわせて発表している。
今回のリストラによって、“三菱電機の'98年3月期の連結の最終損益が400億円の赤字になる”との一部報道がなされているが、この点に関し同社では、「MSAは、12月決算の会社であり、'98年3月期の連結決算への影響はない。連結の最終損益は、中間決算発表時の予測どおり100億円の赤字にとどまる」というコメントを発表している。(報道局 佐藤和彦)
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