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LinuxWorld Conference&Demo/Tokyo 2000

LinuxWorld会場レポート――Linuxが腕時計やCrusoe、Itaniumで稼動

2000年11月01日 05時14分更新

文● 植山 類

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腕時計型Linuxマシン
 写真はIBM Research開発の腕時計型Linuxマシン。米国LinuxWorld Expoなどですでにデモしているおなじみのデバイスだ。サイズはわずか56mm×48mm、DRAMとストレージ用フラッシュメモリをそれぞれ8MB搭載し、Linux上でXFree86が動作する。研究用に製作したもので、用途をリサーチしているという。

 腕時計型にする利点は、なくさないこと。1日中つけっぱなしの、いちばん見近なインテリジェントデバイスというわけだ。

 この研究用マシンでは、バッテリの駆動時間は半日。パワーマネージメントを有効にすると2~3日はもつというが、決して長いわけではない。しかし、電池のもたない腕時計型MP3プレーヤなども使い方によっては便利なように、なにかしら使い道があるのではないかと説明していた。



スマートウォッチのパーツ
スマートウォッチのパーツ
 操作は本体横のダイアルとタッチパネルで行なう。アルファベットは、タッチパネルで(PalmのGraffitiのような)文字認識をさせて入力することが可能だ。また、組み込まれている傾き検出センサを使って、「時計を顔に向けたときにある動作を行なう」といったこともできる。

 PCやほかの腕時計型マシンとの連携は、クレードルのシリアルポートやBluetoothを通じて行なう。一番重いパーツは液晶で、全体の重量は45g。実際に装着した感じは「意外と軽い」とのこと。サイズはまだまだ大きいが、研究用でなければふつうの時計サイズにすることも可能だという。

 将来はより高解像度の液晶を採用するほか、加速度センサを組み込んで、机をたたくなどの腕の動きで簡単な操作を可能にすることも考えているそうだ。



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