[日刊アスキー]
「Linuxを職業にする」というのは、IT人材サービスのプロ―つまりは職業選択のプロとして考えた場合はどうなのでしょうか? たとえば、就業される方のお仕事の本質は、ネットワークエンジニアであったりSEであったりするわけで、その人たちが使うツールとしてLinuxがある。こうした意味で、ツールとしてLinuxを選択するという意義はなんなのでしょうか?
[乾氏]
エンジニアとしてどういった“ツール”がいいのか? という問題は人それぞれです。ただ、やりたいことをやれるのが一番いいと思うんですよ。
[日刊アスキー]
そのあたりは、結構自分の嗜好で決めちゃってもいいかな? というところでしょうか?
[乾氏] それがいいかどうかという問題よりも、やりたいことができて、それがお金になれば一番ベストですよね?
Linuxをやっている人達は、自分が好きでやっている人が多いですし、エンジニアに限らず、やっぱりやりたいことをするのが一番幸せなことなのかな、とは思うんですね。
[日刊アスキー]
今この記事を読んでいる方でも、Linuxが好きで趣味でいろいろと遊んでいて、仕事にしたいけれどもちょっと不安……という方もいらっしゃると思います。こうした方にメッセージを送るとしたら?
[乾氏] もちろん技術があるにはこしたことはないわけですが、技術はなんとかついてくるといえばついてくる。勉強すればですが。それよりも、最後まであきらめない気持ちがあればLinuxに限らずとも、いろいろと就業できるとは思います。
[日刊アスキー]
まだ年明けには早いですが、来年は21世紀ということで、最後にちょっと明るい未来話などもお伺いできたらと思うのですが。
[乾氏]
Do Linux!にこだわるわけではありませんが、うちの会社のスタンスとしては、エンジニアの人に、仕事を通してやりたいことをやってもらう=自己実現が目標です。Linux業界というものがだんだん伸びてきていて、その流れにうまく乗っていますし。今までは、Linuxを職業として選択する道筋みたいなものがなかったわけですよね? 今後も、「やりたいことが仕事になっていく」という仕組みを作っていきたいですね。
[日刊アスキー]
ありがとうございました。