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EricssonとRed Hat、ワイヤレス分野で戦略的イニシアチブを発表

2000年08月03日 19時25分更新

文● 植山 類

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 携帯電話大手のEricssonと米Red Hatは8月1日、ホームコミュニケーション分野におけるコンシュマー製品およびサービスを開発するために、戦略的イニシアチブを設立した。

 両社は共同で、組み込みRed Hat Linuxなどのオープンソース技術やJavaを活用してコンシュマー製品を開発する。製品では近距離無線技術「Bluetooth」や広帯域ネットワークなど既存の標準をサポートするという。またEricssonは、この事業の一環として、組み込みRed Hat LinuxのGNU開発ツールなどの技術をRed Hatと共同で開発する。

 このパートナーシップによる初めての製品は、Ericssonのコードレススクリーン電話で、発売は今年末に予定されている。

 組み込み用途でのLinuxの活用は、最近急速に脚光を浴びはじめた分野だ。オープンソースゆえのカスタマイズ性や、UNIX互換を目指して作られたため初めからネットワークをサポートしていること、そして無料で利用できることなどが理由である。Caldera Systemsの子会社Lineoをはじめとする多くの企業が、組み込みLinux分野に参入している。

 IDCの調査では、2005年度にはハンドヘルド/ノートブック型式の情報機器がPCの出荷台数を超えると予測されている。

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