フランスのMandrakeSoftは6月15日、Linux-Mandrake 7.1/Alphaのベータ版をリリースした。Linux-Mandrake (以下、Mandrake)は、Red Hat LinuxのRPMパッケージとの互換性を確保し、欧米を中心に人気が高まっているディストリビューションだ。今回リリースされたAlpha版のほかにも、Sparc版はベータテスト中、x86版は6月6日に正式版がリリースされている。
Mandrake 7.1の目立った特徴は、高性能ジャーナリングファイルシステム“ReiserFS”をサポートしたことだ。これにより、システムダウン後にファイルシステムの整合性をチェックする必要がなくなり、ファイルアクセスの性能も向上する。また、今年(2000年) 3月にリリースされたXFree86 4.0を採用したのも目新しい点だ。これらの新機能は、オプションとしてインストール時に選択するため、ext2ファイルシステムやXFree86 3.3.6を使い続けることも可能である。
そのほかの主な変更点は以下のとおり。
- 新たなメニューシステムを採用し、すべてのウィンドウマネージャ/デスクトップ環境から同一のアプリケーションメニューを参照可能になった
- LILOに代わり、グラフィカルなメニューからOSを選択できる“GNU Grub”ブートローダがデフォルトになった
- i810チップセットをサポート
- ホイールマウスが、Netscape NavigatorやGNOME、KDEなどほとんどのアプリケーションで機能するようになった
- Webブラウザからシステム管理を行なうソフトウェア“Webmin”をカスタマイズし、ユーザ管理やApache、DNS、FTPの設定を行なうことが可能になった
Mandrake 7.1のISOイメージは、MandrakeSoftのFTPサイトやミラーサイトからダウンロードできる。サイズはインストールCDが650MB、追加パッケージCDが350MB。