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Linuxカーネル2.2.16がリリース――重大なセキュリティホールの修正がメイン

2000年06月09日 22時38分更新

文● 植山 類

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 Linuxカーネル2.2系列を管理するAlan Cox氏は、Linuxカーネル2.2.16をリリースした。主な変更点はセキュリティホールの修正で、アップグレードが「強く推奨」されている。

 問題のセキュリティホールは、ケーパビリティを扱うコードのバグにより、任意のコードを実行できるユーザーがsetcap(2)システムコールを通してroot権限を奪取できるという重大なもの(SecurityFocusのバグ報告)。それ以外にも、ELFローダやreadv/writev関数、シグナルスタックに存在するバグなどが2.2.16で修正されている。

 サポートするアーキテクチャはx86とAlpha、PowerPC、SPARC、S/390の各プラットフォーム。MIPSやARM、M680x0への移植版はメインのカーネルツリーに統合中のため、それぞれのプラットフォーム特有のカーネルツリーをダウンロードするべきとのこと。

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