Windows 2000 Conference & Expo レポート: Windows 2000 Launch Eventのすべて
2000年02月23日 14時54分更新
Windows 2000 Data Center Serverの話の流れから、話題はeコマースに進んだ。Gates氏がeコマースに必要な要素として挙げたのは以下のとおり。
- パフォーマンス
- 強力なサーバ管理
- オートバックアップなどのストレージ管理
- アプリケーションサーバとしての性能
- XMLのサポート
- ソフトウェアのスケーラビリティ
そして、Windows 2000にはこれらの要求に応えられる製品だという。
eコマースに関するデモンストレーション
Web(ASP)アプリケーションによって、CADデータをやり取りする |
ここで、先ほどWindows 2000 ProfessionalのデモンストレーションをしたGroncki氏が再登場し、eコマースについてのデモを行なった。スクリーンにはGeneral MotersのWebページが表示され、彼らがサプライチェーンマネージメントをしていることを説明した。ここから、ASP(Active Server Pages)がCADデータを扱うデモンストレーションを開始。Webベースのアプリケーションにより、取引先と双方でリアルタイムにCADデータを変更、確認し合うという作業を、Webページ上で行なっていくというもの。ASPをつかった、こうしたWebベースのアプリケーションで、仕事のスタイルも変わっていくだろうという。
そして場面はGMのWebページに戻った。ここで、先ほど作成した部品をWebのリストに登録し、その部品をXMLによる商取引で扱うデモンストレーションを行なった。これもすべてWebベースであり、メッセージにはXMLが使われ、BizTalk Serverにてやり取りが行なわれている。
こうして、BtoBにおけるWindows 2000の能力を示したあと、General MotorsのCIO(Chief Information Officer) Ralph Szygenda氏がGates氏とともに登場した。Ralph氏は、GMが大企業にもかかわらず迅速に行動できることを語り、12万5000シートに及ぶWindows 2000を彼らの従業員が使用することや、Windows 2000が彼らの電子ビジネス(Electronic Business)にとって重要な役割を担っていることを述べた。
カーテンがいっせいに落ち、数百台のワークステーションが姿を現した |
次に、Windows 2000 Serverで動いているCBS MarketWatchのWeb画面が映し出された。そして、これを動かしているステージ上に配置されたDellのPCサーバ、Cisco SystemsのGigabit Ethernet Switche、APCのUPSを紹介。さらに会場左右のカーテンがいっせいに落ち、今度は400台のDellのワークステーションがズラリと姿を見せた。これらのマシンは、いっせいにこのサーバに対してアクセスしている。結局このシステムは、1日16億ヒットのトランザクションに耐えられる仕様になっているという。
Application Center 2000 |
さらに、メインスクリーンには来年出荷される予定の、「Microsoft Application Center 2000」の画面が表示された。これは、包括的なWebサーバ管理をするソフトウェアであり、複数台のWebサーバのパフォーマンスを表示、600/秒のリクエスト処理を行なっている。このソフトウェアにより、サイトの拡張が非常に簡単に行なえるという。会場では、クラスタ構成に参加するマシンを即座に追加するデモンストレーションも行なわれた。このソフトウェアでは、HTMLやASPといったファイルをはじめ、セキュリティ、パーミッション、レジストリの管理まで可能となっている。
このあとは、エンドユーザー側の画面に切り替わり、クラスタリング化されたサーバの信頼性がアピールされた。デモンストレーションでは、クラスタリング化されたWebサーバの1ノード「Web25」にアクセスしていたら、Web25がダウン、すぐに代わりの「Web8」に接続される、といった一連の動きを見ることができた。ユーザー側からは、こうしたWebサーバのダウンはまったく意識されないというわけだ。
このデモンストレーションが終わると、Gates氏が登場。現在すでに2万の“.com”サイトでWindows 2000が動作していることを語った。Dell、Microsoft、NASDAQといった有名企業がWindows 2000を使っていることを述べた。