このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Next Generation Windows System━NGWS━

Windows 2000 Conference & Expo レポート: San FranciscoのVBITSで、Steve Ballmer氏が基調講演

2000年02月17日 03時50分更新

文● 吉川大郎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 2月15日(現地時間)、米国San Franciscoで開催されているVisual Basic Insiders Technical Summit(VBITS)において、Microsoftの新CEO Steve Ballmer氏の基調講演が行なわれた。

vbitsのロゴスクリーン
基調講演会場に映し出されたVBITSのロゴマーク

 Ballmer氏はまず、今後のコンピューティングが、PCにとどまらず、携帯電話やテレビといったさまざまなデバイスに広がっていくことについて触れ、こうした状況の中でWindowsがあらゆるコンピュータのプラットフォームになっていくだろうと語った。

Steve Ballmer氏写真
Steve Ballmer氏。大きい声で、身振り手振りを交えて話す

 また、Webサービスの変化についても、XMLを中心に話を進めた。今までの、HTMLで実現されてきたWebブラウズの時代から、XMLによってプログラマブルなWebが実現され、Webサービスの時代になってきたというものだ。そして、こうした「プログラマブルWeb」を、Visual Basic 6.0、Visual Studio 6.0によって作成することができるという。

 Windows 2000については、ハイパフォーマンスなXMLをインテグレートしており、Windows DNAにおけるアプリケーションサーバであることを語るとともに、クラスタリング、Active Directory、IntelliMirror、といったキーワードを紹介し、セキュリティやパフォーマンス、スケーラビリティについても言及した。

Windows DNA 2000スライド
Windows DNA 2000のイメージ図

 そしてWindows DNA 2000に話は移った。これは、WindowsのWebアプリケーションを核に、B2B、B2Cをはじめとしたすべてのサービス、PCから携帯電話などのあらゆるデバイスをカバーする包括的なネットワークアーキテクチャであり、特にB2Bのデータ交換については主にXMLが使われることになっている。この、Windows DNA 2000を構築するツールが、Visual Basic 7というわけである。これは、VB7がXMLアプリケーションを構築できることを意味する。これにより、VBアプリケーションは、エンタープライズアプリケーションとして機能する。つまり、VB7は、いままでのVBスキルを、エンタープライズレベルのシステム構築までスケールさせるツールとして機能するというわけだ。また、次世代のVisual Studioについては、

  • XMLとCOM+をベースとしたWebアプリケーション開発
  • ドラッグ&ドロップを基本としたシンプルなWebアプリケーションの公開
  • 中間層におけるビジネスコンポーネントの素早い開発
  • 容易なスケール

といった点を挙げた。

 Ballmer氏は、Windows 2000の新しい機能、XMLによる新しいWindows DNAへのアプローチなどを含めたプラットフォームによるサービスを、「New Generation Windows Service Platform━NGWS」と呼んだ。

NGWSのスライド
NGWSを説明するスライド

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ