ロータス(株)のWebアプリケーションサーバ「ロータス ドミノ R5」の、Linux対応版の発売日が1月28日に決定した。対応するディストリビューションは、Red Hat Linux 6.0/6.1(英語版+日本語ロケール)となっている。
ロータス ドミノ R5は、今までOS/2やWindows系、UNIX系のOSに対応。もともとマルチプラットフォーム戦略を取るサーバソフトウェアなので、Linuxへの対応もその一環といえる。1999年初頭に同社のCEO、Jeff Papows氏(同氏は2000年2月1日付けで辞任予定)がLinux対応を発表してから、約1年で日本語版の出荷となった。
価格は1サーバあたり9万9400円から。
ロータス ドミノを使ってソリューションを展開するビジネスパートナー各社も、このLinux版発売に向けた動きを始めている。各社の対応は次のとおり
- (株)大塚商会……ソフトウェアとハードウェアをパッケージ化した「オール・イン・ワン(All in One)サービス」を提供予定
- (株)日立製作所……ロータス ドミノ R5を、PCサーバ「HA8000」と組み合わせたソリューション製品を検討
- 日本アイ・ビー・エム(株)……PCサーバNetfinityにロータス ドミノ R5をバンドルして販売することを計画
とのことだ。
なお、大塚商会のオール・イン・ワンサービスは、ロータス製のパッケージ製品(※1)「ノーツ/ドミノ 基本導入パック」をベースに、以下の製品やサービスをパッケージングして提供するもの。
- ユーザーライセンスが不足している場合は追加(ノーツ/ドミノ 基本導入パックは、ノーツデスクトップ10ライセンスのみ)
- ドミノ用業務DBパッケージのアドオン。大塚商会のExcellent for Notes(開発は大塚商会関連企業のオーエスケイ)のみならず、他社製品も検討中
- 事前のユーザー環境の調査や、導入目的の明確化といったコンサルティング
- 導入作業
- 管理者教育
- 一般操作教育
- ハード/インフラ/ノーツやドミノの保守
今のところ、オール・イン・ワンサービスは、販売開始予定時期、価格などは未定となっている。
大塚商会ではさらに、同社が主催する「実践ソリューションフェア2000」のネットワークソリューションコーナーで、Excellent for Notesを、ロータス ドミノ R5 Linux対応版上で動作させるデモンストレーションを行なうという。
※1 「ノーツ/ドミノ 基本導入パック」は、少人数でノーツ/ドミノの新規導入を図るユーザー向けの、言ってみればノーツ/ドミノ初心者向けパッケージ。電子メールや掲示板といった、グループウェア環境を構築する際に必要最低限の機能がパッケージングされ、クライアント数も10デスクトップと抑えられている。価格は37万8000円(各機能を単独で購入するよりも割安)