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X Window System上で動作する「XZ EDITOR」試作版試用レポート

1999年07月03日 17時03分更新

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 コンピュータソフトウェアと書籍出版を手がけるビレッジセンター(株)が、X Window System上で動作するテキストエディタ「XZ EDITOR」(以下XZ)の試作版を公開した。XZは、日本語文書の編集やCなどのプログラムの編集を考慮し、ファイラやGrepツールを装備するなど、ポピュラーなWindows用テキストエディタ「WZ EDITOR 4.0」とほぼ同じ機能と操作感を持つ仕様となっている。編集部でも実際にDebian(potato)にインストールして試用してみたので、駆け足ではあるがレポートする。

XZ EDITOR試作版
「コマンドを選択して実行」ダイアログなど、Windowsユーザーならばまったく違和感なく操作できる。今後は、メールやニュースの購読、WZ EDITORにも内蔵されているマクロ言語「TX-C」によるマクロ機能なども実現する予定とのこと

 ユーザーインターフェイスに関しては、WZ EDITOR 4.0に酷似しており、Windows上で同アプリケーションを使用しているユーザーは、シームレスに移行できるだろう。ただ、インストールディレクトリが~/xz/に固定されていたり、「ファイルメニュー」などのコマンドメニューに半角カタカナが使われているといった点は、Windows版を踏襲しているといえるが、UNIX系OSのユーザーには好みが分かれるところだろう。動作環境は今のところLinuxだけのようだが、XZ EDITORは「X Window System上のアプリケーション」となっていることから、他のUNIX系OS上での動作も期待したい。なお、ソースコードの公開はなく、バイナリのみの提供となっている。

 公開された試作版は、1999年9月までの使用期限付きのもので、正式版はパッケージ配布される。現在、ビレッジセンターでは、「XZ EDITOR試作版 レポート掲示板」を開設しており、試用者からのレポートを募っている。

 動作環境は、

OS
Linux(カーネル2.0以降)
X Window System
X11R6以降
CPU
80386以降
画面
800ドット×600ドット、256色以上

ならば動作すると思う、としているほか、実際の動作確認は、TurboLinux 3.0およびSlackware 3.5にて行なわれている。なお、日刊アスキー Linuxでは、引き続きXZ EDITORの動きをお伝えする予定だ。

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