気になるカメラの性能をチェック
W63CAのカメラは、カシオのデジタルカメラ「EXILIM」の画像処理技術をケータイ向けにカスタマイズした「EXILIMエンジン for Mobile」を搭載している。
この画像処理エンジンと国内ケータイ最高の画素数が組み合わさると、どれほどキレイな写真が撮れるのか? 実際に撮影した画像をいくつか見ていただいた方がいいだろう。
まず、画角の広い28mmレンズを搭載しており、一般的なケータイのカメラよりも広い範囲を写し込めることだ。風景写真はもちろん、狭い部屋で集合写真を撮る際などにも重宝する
また、ISO1600相当の高感度撮影や6軸手ブレ補正に対応している点も秀逸だ。暗い店内でもキレイな写真が撮れる。間接照明しかないようなバーの店内や夜間でも、被写体をクッキリと写せる。「手ブレ補正モード」をオンにすると、高感度撮影と手ブレ補正が撮影環境に合わせて自動で動作するので、ユーザーは何も意識しなくていい。
また、個人的に便利だなぁと感じたのは、YouTube用のビデオカメラとしても使える点だ。
特に「YouTubeモード」というのが気が利いている。これを選んでからムービーを撮影すると、YouTubeにアップロードする際の制約(1ファイルの長さは10分まで、容量は1GBまで)にひっかからないよう調整してくれるのだ。もっとも大きいVGAサイズ(640×480ドット)で撮影しても、10分間の動画が約100MBにおさまる。ユーザーがYouTubeの制約を気にする必要はなく、撮影に集中できるのがいい。
YouTubeに最適な形で動画を撮るには、カメラをムービーに切り替え、サブメニュー→ベストショット→YouTubeモードを選択する。あとはふつうの動画と同じように撮影すればいい
YouTubeへのアップロードも簡単だ。メールに添付できる程度の小さなサイズの動画はメールでアップロードし、メールに添付できないほどの大容量の動画は、付属のCD-ROMに収録される「YouTube Uploader for CASIO mobile」(以下、YouTube Uploader)を使うことで簡単にアップロードできる。
YouTube Uploaderはなかなか便利だ。添付メールだと1本ずつしかアップロードできないが、このツールを使えば複数の動画をまとめてアップロードできる。サイズの小さな画像であっても、パケット代を節約したければパソコン経由でアップロードするのもアリだろう。
アップロードは3ステップ。W63CAをパソコンに(USBケーブル+卓上ホルダー)で接続し、「携帯から読み込み」で動画を転送。アップロードしたいものを選択し、アップロードをクリックすればYouTubeにアップロードされる
全体の質感もよく、動作もキビキビとしており、使っていてほとんど不満は感じられなかった。ケータイのカメラで少しでもキレイな写真を撮りたいと望んでいる人はもちろん、手軽に持ち歩けるYouTube用ビデオカメラを探している人も1度チェックしてみてはいかがだろうか。