「nekosha.sakura.ne.jp」を申し込んでみた
利用したいホスティングサービスとプランが決まったら、さっそく契約申し込みである。といってもオンラインサインアップなので、Web上のフォームから希望のプランを選択し、必要事項を埋めていくだけで、数分で済む。唯一、もし時間がかかるとしたら、WebサイトのURLとなる「初期ドメイン」ぐらいだろうか。「さくらのレンタルサーバ」では、「○○○.sakura.ne.jp」のようなサブドメイン形式のURLが割り当てられるのだが、この○○○の部分を何にするのかでちょっと悩む。今回の場合は猫の写真ギャラリーということで、「nekosha.sakura.ne.jp」に設定してみた(ちょっと安直だけど)。
申し込みはオンラインサインアップでOKだ。少し考えてサブドメインは、「nekosha」に決定! |
申し込み手続きを進めながら「あ、これはいいな」と思ったのが豊富な支払い方法である。低価格な共有ホスティングサービスの場合、支払い方法はクレジットカードか銀行振り込みのみ、といったことが多いのだが、さくらの場合はこれら2つに加えて、「請求書払い(コンビニ/郵便局)」「引き落とし」が選択可能だ。しかも、申し込みから2週間の「お試し期間」が設けられているので、自分が使いたいツールやプログラムがちゃんと動くかどうか、事前にチェックできる。その間に支払いを済ませればお試し期間のサーバをそのまま使い続けられるので、「サイトオープンまで時間がないけどカード決済はできない」なんて場合もバッチリなのだ。
とりあえずWordPressを動かしてみる
さくらインターネットから届いた仮登録完了のメール。ここに必要なサーバの設定などの情報がまとまっている |
一連の事務手続き(といっても大した作業ではないのだが)が済んだのち、無事にさくらインターネットから設定情報が記載された「仮登録設定完了」のメールが届いた。メールに記載されている方法で仮パスワードの変更などの初期設定を済ませたら、いよいよ実際のサイト構築だ。
まず、WordPressの本体を公式サイトからダウンロードして、サーバにインストールする。インストール作業は大まかに、
- ダウンロードしたファイルを解凍する
- データベースの設定をする
- サーバの情報を記述した設定ファイルを修正する
- FTPでファイル一式をアップする
- ブラウザーでWordPressのインストーラを実行する
という流れだ。
手順としてはさほど難しくはないのだが、筆者は今回初めてWordPressを利用することもあり、初心者向けの入門本「WordPressでブログサイト構築入門」(高尾 司著、アスキー・メディアワークス刊)を片手に作業することにした。幸いなことに同書には「さくらインターネットの場合の設置方法」という解説ページが設けられているので参考になる。実は、こうした書籍やネット上の情報を当てにできるのも、さくらのレンタルサーバを利用する隠れたメリットだ。同書に限らず、多くのWordPressやCMS解説本では「さくらのレンタルサーバ」の設定例が紹介されているし、ネット上のブログや掲示板でも同様に情報は豊富にある。さすがは「16万契約」(2008年11月現在)を誇る人気サービス、同じサービスを利用する仲間が多いのはノウハウの蓄積、という点で意外と重要なのである。
WordPressはデータベースにMySQLを使う。「さくらのレンタルサーバ」におけるMySQLの設定は「サーバコントロールパネル」から。データベースのアカウントを作成し、WordPressの設定に必要なデータベースサーバ名やユーザー名をメモしておく |
(左)=WordPressの公式サイトからダウンロードしたWordPressのファイル一式。上でメモした内容を元に設定ファイルを書き換える。(右)=設定ファイルを含むWordPressのファイル一式をFTPでアップロードしてブラウザーから「nekosha.sakura.ne.jp」にアクセスするとWordPressのインストーラが起動した。ここまで来たら設置作業はほぼ終ったも同然だ |
こうして特にトラブルもなくインストールはさくっと終わり、WordPressの設置は無事に完了した。書籍を参照しながらとはいえ、契約完了からここまでこぎ着けるのに要した時間はわずか30分ほど。拍子抜けするほどあっという間、という感じだ。
WordPressの設置が完了した直後の「nekosha.sakura.ne.jp」の記念すべき画面ショット。猫ギャラリーサイト完成まではあともうちょっと |