3接続の聴き比べはアナログに軍配
スピーカーの命は音。そこでBluetooth、USB、アナログの各音質について検証した。
まず、MacとBluetoothで接続して音楽を再生してみたが、音量は十分で、音の途切れも少なく実用的。ただし、伝送形式とワイヤレス特有の暗ノイズのためか、やや押し出しと透明感に欠ける。再生開始時に同期するためのポップノイズも気になった。
USBでは若干低音が不足気味だが、より切れ味のいいクリアーな音だ。また、予想以上によかったのが、アナログ接続時の音質。同種の製品にありがちなひずみがなく、滑らかで素直なサウンドを聴かせてくれる。音響レベルを最適化する「Stereo XL」スイッチをオンにすれば、さらに音が空間に心地よく広がる。
【Conclusion】
○
USB接続時はバスパワーで充電するため、モバイルとしてだけでなく、Mac用の据え置きスピーカーとしても使える。
×
iPhone側の規格にも問題があるとはいえ、iPhoneに収録した曲をBluetoothでワイヤレス再生できないのは残念。
筆者紹介─大塚康一
生まれも育ちも湘南・藤沢。幼少よりバイオリンの英才教育を受け、16歳でギターに転向。スタジオ&ステージギタリストや音楽教室講師を経て、音楽/楽器/オーディオビジュアル/パソコン(特にMac)に関するマルチライターとして活躍中。各分野で手掛けた雑誌・書籍は数多く、内外著名アーティストへのインタビューにも定評がある。近々集大成とも言うべき情報サイトを立ち上げる予定。趣味は中国拳法(龍星館黒帯)とテニス。