3年の沈黙を破り、キヤノンの「EOS 5D」の後継機「EOS 5D Mark II」が発表された。発売は11月下旬を予定しており、価格はオープンプライス。ボディー単体での実売価格は30万円前後、「EF24-105L IS U」が付属したレンズキットが40万円前後になる見込み。
EOS 5D Mark IIは有効画素数約2110万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。ISO感度は従来機から大幅に向上し、常用設定でISO100~6400、拡張設定でISO50、ISO12800、ISO25600に対応した。
映像エンジンには画像処理速度が従来の1.3倍の「DIGIC 4」を採用しており、毎秒3.9コマの連続撮影ができる。UDMAに対応しており、CFカード使用時には約310枚の連続撮影が可能。
EOS 5D Mark IIの最大の特徴は、EOSシリーズ初のフルHDの動画撮影機能を搭載したことだろう。フルHD(1920×1080ピクセル・毎秒30フレーム)もしくは、標準(SD)画質(640×480ピクセル・毎秒30フレーム)でライブビューを見ながら撮影できる。
キヤノンのイメージコミュニケーション事業本部長の真栄田雅也氏は「暗いシーンでも低ノイズで美しい画像を実現した。一眼レフカメラ独特の美しいボケ味やマクロレンズやフィッシュレンズなどレンズの特長をいかした撮影が楽しめる」と自信を見せる。
なお、動画機能を搭載したデジタル一眼レフカメラとしては、ニコンが「D90」を8月下旬に発表している。
ここからは本日の発表会で展示されていたEOS 5D Mark IIのフォトレポートをお届けする。