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「従来機種とはベースから違っている」──キヤノン開発陣に聞く、EOS 40Dの新しさ

2007年10月10日 22時06分更新

文● 編集部 小林 久、撮影●パシャ

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キヤノンに聞く

 キヤノンから8月末に発売されたハイアマチュア向けの一眼レフカメラ「EOS 40D」(関連記事)。同製品および、同時発表された低価格な光学式手ぶれ補正(IS)付きズームレンズの開発/企画に携わったメンバーに話をうかがう機会を得た。



「価値の高い製品」を求める団塊世代がターゲット


── EOS 40Dの基本コンセプトやターゲットについて教えてください。

キヤノンの開発陣
EOS 40Dの開発チーフを務めたカメラ開発センター 部長の戸倉 剛氏

戸倉 EOS 40Dはハイアマチュア層に訴求できる「カメラとしてのコア機能」を強化した製品となります。コア機能というのは、EOSの基本コンセプトである「快速・快適・高画質」の3本柱を支えるものです。EOS 40Dでは、そのすべての性能をアップさせることに取り組みました。

── ラインナップ的にはエントリークラスの「EOS Kiss Digital X」と、フルサイズセンサー搭載の「EOS 5D」にはさまれる形となりますが。すみ分けは?

戸倉 フルサイズセンサーで究極の高画質に魅力を感じられるお客さまはEOS 5Dを。一方、APS-Cサイズで高画質、小型、高速の性能バランスに魅力を感じる方には、EOS 40Dをお勧めできると思いますね。

── EOS 40Dは、APS-Cサイズの中では最上位機ですが、フラッグシップという打ち出し方ではないですね。

戸倉 開発ターゲットは基本的に団塊世代に向けたものです。趣味として本格的に写真を楽しみたいという方を想定しています。比率としてはアマチュア層が多くなるとは思いますが、実際にはプロのサブ機として使われる方も多いようです(関連記事)。もちろんEOS Kiss Digitalからステップアップされた方もいらっしゃいます。幅広いユーザー層に使っていただいていますね。

EOS 40D EOS 40D。EOS 30Dを刷新し、基本スペックの大幅な強化を行なっているという


EOS 30Dをゼロから一新した機種


── 進化ポイントについて聞かせていただけないでしょうか。

戸倉 EOS 40Dの「快速・快適・高画質」のコンセプトに沿って説明します。基本的にすべての性能を強化させるというコンセプトなので、項目的には多くなってきます。

 まず高画質に関しては、画素数のアップと新エンジンで高画質化を図りました。快速という点では「コマ速」ですね。クラス最高の毎秒6.5コマを実現する。それからAFの進化もあります。

 快適の部分に関しては、ファインダーのスペックアップを図っていますね。新しい撮影スタイルということでライブビューも搭載しましたし、撮像素子に付着したゴミを振動で落とす仕組みも装備しています。

EOS 40DとEOS 30D
EOS 40D(手前左)とEOS 30D(奥右)。一見すると差がないように見えるが、ゴムの部分の面積を大きくして、滑り止め効果を高めたり、AFスタートボタンの位置を親指で届く位置に置くなど、スイッチのレイアウトも変更。グリップ形状のファインチューニングも進めた

── EOS 30Dも完成度の高い機種という印象がありました。EOS 40Dは全体的なスペックの底上げを行ない、さらに高い次元での完成度を目指した機種ということでしょうか。

戸倉 「EOS 30D」を開発した際には、「EOS 20D」をベースに時代に合わせた改良を加えるという側面が強くありました。一方、EOS 40Dでは、メカニカルの部分も含めた全面的な見直しを行なっています。その意味では「底上げ」というよりは「完全にベースが違っている」と言ったほうがいいでしょうね。

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