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動画が撮れる「D300」の弟分、「ニコンD90」が登場

2008年08月27日 22時19分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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 デジタル一眼レフカメラの新機種が相次いで投入されている。

 ニコンは、35mmフルサイズセンサー搭載の「ニコンD700」を7月にリリースしたばかり。これは同社FXフォーマットのフラッグシップ機「ニコンD3」の弟分と言える(関連記事)。

ニコンD90にAF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VRを組み合わせた写真

 一方、DXフォーマット(APS-Cサイズ)のフラッグシップ機としては「ニコンD300」がある(関連記事)。今度はその弟分と呼べる機種が登場した。それが27日に発表となった「ニコンD90」だ。



D300の画質をより手軽に


 D90は有効1230万画素のCMOSイメージセンサーを採用。ISO 200~3200(増感でISO 6400相当、減感でISO 100)の撮影に対応する。このあたりの仕様はD300と同等で、ライブビュー+コントラストAF(三脚モード)も装備している。一方で、ファインダー視野率はD300の100%に対して約96%(倍率は約0.94倍)、連写速度も毎秒4.5コマ(連続100枚)とD300からスペックダウンする。

 操作性の面では、ライブビューボタンや、撮影に関する主な設定を表示する情報表示ボタンを新たに設けた。また、D300(や一般的な一眼レフ機)が持たない「Dムービー」(動画撮影機能)を装備している点も特徴だ。



動画撮影に加え、顔認識も


 一眼レフカメラは、一般的なビデオカメラより撮像素子のサイズが大きく、被写界深度(ピントの合う範囲)が浅い。一眼レフ機がコンパクト機より、ボケやすいというのはそのためだ。また、超望遠や魚眼レンズなど、レンズ交換の楽しみも広がる。

 コンパクトデジカメにはあって、一眼レフにはなかった機能を搭載した点は面白い。動画の解像度は最大1280×720ドットで、毎秒24コマのAVI形式。動画撮影時にはAFは作動せず、MFのみとなる。

 シーン認識機能では顔認識も利用できる。顔を見つけ最適な露出設定やホワイトバランスを決めるほか、再生時に顔の部分をすぐに拡大できる。顔認識に関してはライブビュー時にも使用可能(5人まで認識し、一番近い人にピントを合わせる)。昨日発表されたキヤノンの「EOS 50D」も同種の機能を備えており、コンパクト機の便利な機能を一眼レフでも応用する例として、新たなトレンドを作っていきそうだ。

GPSモジュールを装着したところ

縦位置グリップを装着したところ

 このほかカメラ内での画像編集機能も強化された。別売のGPSユニットとの連携も可能で、記録メディアはSDメモリーカード。USB 2.0のほか、HDMI端子も搭載する。バッテリー寿命は、付属リチウムイオン充電池「EN-EL3e」使用時で約850コマ(CIPA測定基準)。縦位置グリップ「MB-D80」も利用できる。

 D90の本体サイズは幅132×奥行き77×高さ103mmで、重量は約620g(本体のみ)。価格はオープンプライスで、ボディー単体での実売価格は12万円前後になる見込み。

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