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ハイエンドAtomノート選び 5つのポイント

2008年09月10日 09時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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処理性能の高さで選ぶ


 今回比較した3機種のスペックはほぼ横並びだ。実際に処理性能を測定したところCPUやHDDの差がそのまま現れる結果となったが、皮膚感覚ではほとんど差がない。スコアの低いWILLCOM D4 Ver.Lでさえストレスなく動作するので、さほど神経質になる必要はないだろう。

ベンチマーク結果
機種名 KOHJINSHA SC LOOX U/B50 WILLCOM D4 Ver.L
PCMark05による
総合スコア
938 940 806
同CPUスコア 1138 1361 1116
同メモリースコア 1926 2187 1870
同HDDスコア 2639 2626 2261
同グラフィックス
スコア
211 219 224
起動時間 約52秒 約75秒 約86秒

 このクラスのPCは、Atomの中でも比較的高価な機種向けに提供される「Z」シリーズを搭載している。安価な機種向けの「N」シリーズに比べCPUの放熱量がわずかに少ないのが特徴で、実際にCPUを回してみてもそれほど本体が熱くなることはない。放熱口を塞がないようにすれば安心して使える。

 1世代前のUMPCが搭載する「C7-M ULV」や「Geode LX800」では「YouTube」や「ニコニコ動画」視聴時のコマ落ちが目立っていたが、Atom搭載機ではいずれの動画もスムーズに再生できる。さすがにHDモードの「eyeVio」は動画として成立しなかったが、Atomになってようやく動画をまともに楽しめるレベルになった。

 3D描画性能や最低限1024×768ドットの解像度を必要とする「Google Earth」については、起動時に解像度不足の警告が表示される(KOHJINSHA SCとWILLCOM D4 Ver.Lの場合)ものの、実際にはどの機種でも支障なく楽しめる。「Second Life」はこのクラスのグラフィックチップ(GMA500)に未対応なので、起動そのものができなかった。

 メモリーは1GB固定で、Vista Premiumが動作する最低限の動作環境しか備えていない。しかし、Google Earthなどのソフトを同時に10本以上起動しても動作が緩慢になることはなく、実にキビキビとしている。

 OSの起動時間(電源投入後、デスクトップが表示されるまでの時間)にも実際には機種ごとの差がある。処理性能だけでなく扱いやすさも重視する場合は参考にしてほしい。

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