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新コンセプトでコンデジ市場の活性化を狙う

外は「ふんわり」中は「質実剛健」、PowerShot E1の秘密

2008年09月02日 16時00分更新

文● 西川仁朗/トレンド編集部

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威圧感を無くすためデザインの常識を覆す


 では、E1はどういったカメラなのだろうか? 担当の馬場雅子氏は「女性が散歩に持ち歩けるカメラ」と明確に定義する。

馬場雅子氏

企画担当の馬場雅子氏

 「市場はスタイリッシュでビビッドなデザインのコンデジが多く見られます。しかし、そういったものは持ち歩くときに緊張感を強いられて疲れる。散歩に持ち歩けるような、気楽なカメラを作りたいと思いました」(馬場氏)

 例えば、E1を正面から見ればそれがよく分かる。必ずと言っていいほど付いてくるデジカメのシリーズ名や画素数を表す「10.0 MEGA PIXELS」といった表記がない。すっきりシンプルなデザインの中で、唯一の残っているのは「CANON」のロゴのみ。非常にシンプルな顔をしている。

 実は「CANONのロゴも取ろうかと考えました」と馬場氏は述べる。しかし、デザイン的にまったく新しいデジカメであるため、ノンブランドと思われる危険性があった。ロゴを入れたほうがユーザーが安心して使うことができると考えたのである。

このように正面から見るとキヤノンの文字しか見えない。ズームの倍率などをレンズに書いているが、あえて目立たないようにしている.。右は同機能のPowerShot A1000 IS。以前のモデルに比べるとスリムになっている

カラバリは定番の黒やシルバーはなく、「VANILLA WHITE」「COTTON PINK」「AQUA BLUE」の3種類。これまでのPowerShotにはないポップな色使いだ

女性の手にもすっぽり収まるコンパクトなサイズと持ちやすさを実現

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