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約2年で、インターネット上の危険が20倍に

企業システムが直面する“マルウェアビッグバン”

2008年08月26日 04時00分更新

文● 企画報道編集部

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4万件、22万件、75万件……これらはシマンテックが半年ごとに発表している「インターネットセキュリティ脅威レポート」による、悪意あるソフトウェアのレポート件数である。最初の4万件は2006年の7月から12月まで、次の22万件が2007年の1月から6月まで、最後の75万件は、2007年7月から12月の数字だ。

グラフ01
シマンテック インターネットセキュリティ脅威レポートによる、悪意あるソフトウェアのレポート件数。数も多く、且つバリエーションも増えている

 インターネット上の脅威は、今まさにビッグバン的に激増し、ある意味エポックな変化を遂げている。実は、20倍という“量”が重要なのではない。“質”の変化こそ真の脅威なのだ。

 企業が抱えているセキュリティリスクは、BlsterやSasserのようなワームが減り、世間の話題に上らなくなって被害状況が減っているように思えるが、実は見つけられない脅威、見つけても駆除できない脅威が増加している。

 次項からは早速、シマンテック ソリューション&プロダクトマーケティング部 セキュリティグループ プロダクトマーケティングマネージャ 広瀬努氏に聞いた、今までのセキュリティ常識がひっくり返るような話をレポートする。

いままで これから
傾向 ・動機がイタズラ目的
・バラマキ型の無差別攻撃
・主にアマチュアが作成
・動機が金銭目的
・長期潜伏型、特定の集団を狙う
・プロが集団で行動
対策 定義ファイルの素早い更新など 多角的な技術を投入

次ページ「プロ化するセキュリティ脅威の作り手」に続く

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