サイバーショットの「T」シリーズは、光学式手ぶれ補正機能付きでスリムボディーのコンパクトデジタルカメラだ。特に最近では、タッチパネル式液晶ディスプレーを採用することで、裏面からボタン類を排して、より大画面のディスプレーを搭載しているのが大きな特徴となっている。
7日に発表された新製品、「DSC-T700」と「DSC-T77」は、本体を薄型化し、デザイン面での完成度をさらに高めたコンパクトデジカメだ。価格はオープンプライスで、発売予定日は9月5日。
高精細タッチパネル液晶ディスプレーが目を引く T700
T700は「DSC-T300」(関連記事1)、T77は「DSC-T70」(関連記事2)の後継モデルだ。
どちらも、屈曲光学式を採用する光学4倍ズームレンズと、1/2.5インチ有効1010万画素のCCD、タッチパネル液晶ディスプレーを搭載する。従来機と比べて画素が向上、撮影機能(後述)を強化したのに加えて、ボディー外装を剛性の高いステンレス合金として薄型化が図られている。
Tシリーズ最上位モデルであるT700は、3.5インチワイド、約92.1万ドットの大型・高精細な液晶ディスプレーを搭載した。ディスプレーサイズだけなら従来機と同じだが、高解像度に加えて輝度・コントラストも向上した。
ボディー前面のレンズカバーを押し下げると、レンズが現われて撮影可能となるのはTシリーズに共通するデザインである。T300では凝った二重構造としていたカバーを、薄い1枚板に戻った。さらに曲面を描いていた前面は、シンプルな平面とした。デザイン的には、同じTシリーズでも「DSC-T2」(関連記事3)のような、すっきりした印象の外観となった。
とはいえ操作系は異なっている。例えば、T2では背面に操作ボタン類があったが、T700ではT300と同様に、ボタン類は電源ボタン、シャッターボタン、ズームレバーのみ。背面はタッチパネルのみとなっている。液晶部に向かって内側に傾斜した背面の面構成によって、薄い印象を与えるボディーデザインもT300と同様だ。ただし、厚さはT300(21.4mm)より約4mmも薄い、16.4mmである。
ボディーの薄型化には、レンズシフト方式の光学式手ぶれ補正機構部の薄型化が貢献しているという。これにより、光学式手ぶれ補正を備えないスリムなコンパクトデジカメ並みの薄型化を実現した。