このページの本文へ

夏期集中ワンランクアップセミナー

徹底攻略! ハードディスク(後編)

2008年08月04日 18時00分更新

文● 池田冬彦、倉田吉昭、MacPeople編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

1台のドライブにOS X/Vista/XPをインストール

Boot Campの一歩進んだ使い方

 Boot Campでは、MacボリュームとWindowsボリュームの2つしか作成できないため、1台のハードディスクで2つ以上のOSを切り替えて利用するのは不可能だ。しかし、Leopardの「ディスクユーティリティ」を使えば、Mac OS、Windows XP/Vistaの3つのOSをインストールし、それぞれ切り替えて使えるようになる。

 準備として内蔵ハードディスクのMac OSを外付けハードディスクに「ディスクユーティリティ」の「復元」でバックアップする。

HDD

MacをインストールDVDから起動し、「ユーティリティ」メニューの「ディスクユーティリティ」でバックアップ

HDD

「ソース」欄に内蔵ボリュームを、「復元先」に外付けハードディスクのボリュームをドラッグ&ドロップして、現在のボリューム内容を丸ごとバックアップする

 次に、内蔵ハードディスクを「パーティション」パネルで3ボリュームに分割し、XPをインストールするボリュームのフォーマットを「MS-DOS(FAT)」に設定。そのほかは「Mac OS拡張」のままでパーティションを分割しよう。これで、インストールの準備は整った。

HDD

「パーティション」パネルで「ボリュームの方式」を「3パーティション」にして、それぞれ3つのOS用のボリュームを作成。XP用のボリュームは「MS-DOS(FAT)」にする

 まず、バックアップしたMac OSを外付けハードディスクから復元。

HDD

「ソース」欄にバックアップしておいた元のMac OSのボリューム、「復元先」に新しくMac用ボリュームとして作成したパーティションを指定する。「復元」を押し、まずMac OSの作成を完了させる

 XPのインストールCDから起動し、XP用ボリュームにインストールする。完了したら、LeopardのインストールDVDをセットして「Boot Campソフトウェア」をXPにインストールする。

HDD

XPインストールCDを入れて、「option」キーを押しながら再起動。「Windows」を選んでXPのインストーラーを起動させる

HDD

XPインストーラーが起動する。インストール先画面で最後のパーティション(XP用ボリューム)を選んで、インストールを実行

HDD

インストール作業中、何回か再起動する。そのままではMac OSが起動するので、そのたびに「option」キーを押して起動させる

 次に、XPの「コントロールパネル」にある「管理ツール」でVista用に作成したパーティションを削除。削除したパーティションに対して右クリックの「新しいパーティション」を実行し、NTFSでフォーマットする。このとき、「新しいパーティションウィザード」が開くので、「プライマリーパーティション」を選んで、「パーティションのフォーマット」で「ファイルシステム」を「NTFS」に、「アロケーションユニットサイズ」は「規定値」に指定しよう。

HDD

「管理ツール」を選択後、「コンピュータの管理」から「ディスクの管理」を選び、左から3番目のパーティションを新しいパーティションとして設定し、NTFS形式でフォーマットをする

 フォーマットが完了したら、いよいよVistaのインストールだ。XPを起動したままVistaインストールDVDをセットし、インストール作業を始める。

HDD

XPを起動したままVistaのインストールDVDをセットするとインストーラーが起動する。DVDからマシンを起動する必要はない

 インストール先は、フォーマットし直した3つ目のパーティションなので間違えないこと。インストールが完了したら、XPと同様に「Boot Campソフトウェア」をインストールして、作業は終了だ。なお、Windowsボリュームから起動すると「ブートマネージャ」で、XP/Vistaを選べる。


(次ページに続く)

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中