(「前編」から続く)
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常用ソフトを持ち歩く
メールとブラウザーはポータブル版を活用
家のMacと同じ作業環境を持ち歩くなら、MacBookシリーズを使うのが一番だ。しかし、外出先で利用できるマシンがあるなら、それを利用するのもいいだろう。そこでお勧めなのが、ポータブルソフトを携帯する方法。これはデータや設定などをマシンに残さず、ソフト自身の中に保存するタイプのソフトだ。
普段使っているソフトにも多数のポータブル版がある。例えば、家で使っているFirefoxを、そのままの家の外で使うなら、ポータブル版の「Portable Firefox」を2.5インチハードディスクに入れて持ち歩けばいい。
使い方はとても簡単。外出先のMacに外付けハードディスクを接続したら、ディスク内のPortable Firefoxを起動させるだけだ。ソフトのインストールは不要。各種情報を「Profile」フォルダーから読み出し、キャッシュや履歴などはPortable Firefoxの「Profile」に保存される。外出先のMacで使ってもブラウズ履歴がそのMacに残らず、プライバシーも保てる。
Time MachineをNASで使う
ターミナルコマンドでNASの制限を解除
Time MachineはUSBやFireWire接続した外付けハードディスクのほか、TimeCapsuleとAirMacディスクをバックアップ先として指定できる。しかし、それ以外の一般的なNASはバックアップ先として利用できない。これはシステム設定が対象を制限しているだけなので、「ターミナル」でコマンドを入力すれば解除できる。
まず、バックアップ先として指定したいNASのボリュームに接続する。
次に、ターミナルでコマンドを入力すれば、NASをTime Machineが認識できるようになる。
defaultswritecom.apple.systempreferencesTMShowUnsupportedNetworkVolumes1
あとは通常通り、「システム環境設定」の「Time Machine」を開いてNASをバックアップ先に指定すれば完了だ。
なお、NASは組み込みCPUでファイル共有ソフトを動かしてやり取りをする。このCPUの能力は一般的にさほど高くないので、バックアップ時間がそれなりにかかる点を理解しておこう。
ユニバーサル起動ドライブ
PowerPC MacのLeopardは万能
起動ディスクをPowerPCベースのMacで使う場合は「Appleパーティションマップ」、インテルMacでは「GUID」というパーティションテーブルを利用するのが通常の方法だ。もし、インテルとPowerPCのMacを両方持っている場合は、外付けハードディスクにMac OS Xをインストールするとそのどちらかでしか使えないと考えられている。
しかしLeopardの場合、PowerPCベースのMacでOSを外付けハードディスクにインストールすれば、そのハードディスクをインテルMacの起動ディスクとしても利用できるのだ。1台のハードディスクをPowerPC/インテルMac、双方の環境で使えるので便利。
(次ページに続く)