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夏期集中ワンランクアップセミナー

徹底攻略! ハードディスク(後編)

2008年08月04日 18時00分更新

文● 池田冬彦、倉田吉昭、MacPeople編集部

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(「前編」から続く)

CONTENTS:


上級編:ハードディスクをディープに使うワザ



常用ソフトを持ち歩く

メールとブラウザーはポータブル版を活用

 家のMacと同じ作業環境を持ち歩くなら、MacBookシリーズを使うのが一番だ。しかし、外出先で利用できるマシンがあるなら、それを利用するのもいいだろう。そこでお勧めなのが、ポータブルソフトを携帯する方法。これはデータや設定などをマシンに残さず、ソフト自身の中に保存するタイプのソフトだ。

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さまざまなポータブルソフトが無償でリリースされている。これらの開発を手がけているのは「FreeSMUG」だ http://www.freesmug.org/

 普段使っているソフトにも多数のポータブル版がある。例えば、家で使っているFirefoxを、そのままの家の外で使うなら、ポータブル版の「Portable Firefox」を2.5インチハードディスクに入れて持ち歩けばいい。

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ダウンロードしたポータブルソフトを2.5インチ外付けハードディスクにフォルダーごとインストールしておき、このハードディスクを持ち歩けばいい

 使い方はとても簡単。外出先のMacに外付けハードディスクを接続したら、ディスク内のPortable Firefoxを起動させるだけだ。ソフトのインストールは不要。各種情報を「Profile」フォルダーから読み出し、キャッシュや履歴などはPortable Firefoxの「Profile」に保存される。外出先のMacで使ってもブラウズ履歴がそのMacに残らず、プライバシーも保てる。

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ポータブル版のFirefoxを起動したところ。通常版のFirefoxとほぼ同じ操作が可能。日本語版が用意されているので安心だ


Time MachineをNASで使う

ターミナルコマンドでNASの制限を解除

 Time MachineはUSBやFireWire接続した外付けハードディスクのほか、TimeCapsuleとAirMacディスクをバックアップ先として指定できる。しかし、それ以外の一般的なNASはバックアップ先として利用できない。これはシステム設定が対象を制限しているだけなので、「ターミナル」でコマンドを入力すれば解除できる。

 まず、バックアップ先として指定したいNASのボリュームに接続する。

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あらかじめ、Finderサイドバーの「共有」から、NASの共有ディスク(バックアップ対象ボリューム)にネットワーク経由で接続しておく

 次に、ターミナルでコマンドを入力すれば、NASをTime Machineが認識できるようになる。

defaultsspace keywritespace keycom.apple.systempreferencesspace keyTMShowUnsupportedNetworkVolumesspace key1return key

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「ターミナル」を使って、上記のコマンドを実行。解除した設定を戻したい場合は、末尾の「1」を「0」にしてコマンドを再実行すればいい

 あとは通常通り、「システム環境設定」の「Time Machine」を開いてNASをバックアップ先に指定すれば完了だ。

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「システム環境設定」の「Time Machine」を開き、「ディスクを変更」をクリックすると、NASのボリュームが表示される

 なお、NASは組み込みCPUでファイル共有ソフトを動かしてやり取りをする。このCPUの能力は一般的にさほど高くないので、バックアップ時間がそれなりにかかる点を理解しておこう。


ユニバーサル起動ドライブ

PowerPC MacのLeopardは万能

 起動ディスクをPowerPCベースのMacで使う場合は「Appleパーティションマップ」、インテルMacでは「GUID」というパーティションテーブルを利用するのが通常の方法だ。もし、インテルとPowerPCのMacを両方持っている場合は、外付けハードディスクにMac OS Xをインストールするとそのどちらかでしか使えないと考えられている。

 しかしLeopardの場合、PowerPCベースのMacでOSを外付けハードディスクにインストールすれば、そのハードディスクをインテルMacの起動ディスクとしても利用できるのだ。1台のハードディスクをPowerPC/インテルMac、双方の環境で使えるので便利。

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Leopradのインストール作業中に現れる「インストール先の選択」で、外付けのハードディスクを選ぶ


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(次ページに続く)

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