なんとルークがスター・ウォーズの思い出を語った
サイン会場で現在のルークの写真が撮れずに落胆していたが、イベント会場を見るとどうやら午後にマーク・ハミル氏自身がステージに登場するイベントがあるではないか。「よし、これだ」と思い参加してみることに。
300~400名入る会場があっという間に満席になった。誰もがルークに会いたいと思っていた様子。司会者の紹介で、マーク・ハミル氏が登場するとファンはいきなり大盛り上がりだ。ジェダイ時代と違って「ぽっちゃりルーク」になった感は否めないが、物憂げな表情は30年前の銀河での戦いを思い起こさせるには十分。そんなルークは司会者の質問にクールに答えていく。
司会者 マーク、君は日本にいたことがあるんだって?
ハミル そうなんだよ。実は父親が海軍でね、高校時代は横須賀に住んでいたんだ。
司会者 日本でも熱烈な歓迎を受けているけど、スター・ウォーズがこれほどまでに人気があるのはなぜだろう?
ハミル スター・ウォーズ以前のSF映画はどちらかと言えばシリアスなものが多かった。でも、海賊やお姫様が出てくるおとぎ話のような楽しさをコメディータッチで描いたSFはスター・ウォーズが最初だった。それが多くの人に支持された理由じゃないかな。
「せっかくだから会場のファンの質問も受け付けましょう」と司会者の粋な計らいにどよめく聴衆。質問したい人は前に置いてあるマイクの所まで出てきてくださいと言うと、一斉に走り出す人が何人も登場。結局下のような行列になった。
ファン 日本のアニメや映画で好きな作品はありますか?
ハミル 「スピードレーサー(「マッハGoGoGo」)」は好きだね。あと、「七人の侍」かな。黒澤映画がスター・ウォーズに大きな影響を与えているのは良く知られた話だよね。
ファン 撮影中の印象に残ったエピソードを教えてください?
ハミル マスターヨーダとのシーンなんだけど、ヨーダのセリフはイヤホンで聞きながら演技してたんだ。でも、あるシーンの途中でラジオの電波を拾っちゃったみたいで、急にローリング・ストーンズの曲がかかってきたときは驚いたよ(笑)
長蛇の列は途切れないまま、結局時間切れとなってしまった。それを申し訳なく思ったのか、ルークはステージ上からファンに握手の手を差し伸べた。もちろん、そこには老いも若きも殺到し、ちょっとした修羅場に……。
さわやかな笑顔を残して颯爽と去っていったジェダイの騎士。イベント会場を後にし、先ほどのサイン会場に戻るとマーク・ハミル氏のブースには多くの人が並んでいた。みんなやっぱりルークが好きなんだなぁと改めて実感。
8月23日には「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」が公開され、スター・ウォーズファンがヒートアップするのは間違いない。7月25日にはトイザらス亀戸店で、最新予告編の上映や、スター・ウォーズのコスプレイベントなどが実施される。スター・ウォーズ・セレブレーション・ジャパンを残念ながら見逃したファンは要チェックだ。