Q6 ケータイでもダビング10ができる
A ケータイではおなじみの「ワンセグ」。モバイル機器用の地上デジタル放送だが、これもダビング10の対象となり、9回のダビングと1回のムーブが可能だ。
ただし、現在ワンセグ内蔵テレビやパソコン用USBワンセグチューナーで対応を表明しているメーカーはごく一部あるが、携帯電話機でダビング10に対応するという機種は今のところ聞かない。つまり現状ではほとんど対応機器がない状態だ。
Q7 アナログダビングのダビング10対応ってどういうこと
A ダビング10では、録画したデジタル放送をアナログ出力(D端子やSビデオ、コンポジットなど)経由で回数に制限なくダビングできるようになる。具体的には、(デジタル映像専用の)ビデオ端子からの映像出力を別のレコーダーなどで録画できる。
実はこの点がダビング10の隠された魅力。外部にDVDレコーダーなどをつなげば、(画質は劣化するものの)何枚でもコピーを作ることができる。ただし、ダビングされた映像は「CGMS-A」または「マクロビジョン」と呼ばれるコンテンツ保護技術で保護され、孫コピーはできない。
地雷4 フルHD解像度のアナログ映像はダビングできる?
ダビング10になったらD3(1080i)やD4(720p)、D5(1080p)のアナログ映像も録画できるか、と問われると現状は物理的に難しい状況。いくつかのレコーダーにはD端子の映像入力が備わっているが、大体はD2(480p)以下の対応となる。
パソコン用のキャプチャーカードではD3以上の映像信号を録画できるものが少数あるが、現状は録画機器がほとんど存在しない。さらにアナログコンポーネント出力は今後HDMIなどのデジタル出力に置き換わっていく予定で、D端子出力を搭載する機種が少なくなりそうだ。