当初、6月25日に発表予定だったAMDの新型GPU「Radeon HD 4850」を搭載したビデオカードの販売が今日から一斉にスタートした。
「Radeon HD 4850」は、従来モデル「Radeon HD 3800」シリーズの後継にあたる「Radeon HD 4800」シリーズに属する新型GPU。「Radeon HD 4850」の主なスペックをまとめると以下の通り。
- 製造プロセスは従来モデル「Radeon HD 3800」シリーズと同じ55nm。PCI Express 2.0に対応し、DirectX 10.1/Shader Model 4.1をサポートする点も変わらないが、Stream Processor数は320基→800基、テクスチャユニットは16基→40基へと大幅にアップ。演算性能(Multiple-Add)は、カード単体で1TFLOPSとなる。
- コア/メモリクロックおよびメモリタイプは、625MHz/2000MHzでメモリインターフェイス256bitのGDDR3に対応。
- 動画再生支援機能は、お馴染みの「UVD」(Avivo HD)が進化した「UVD2」に。消費電力は110Wで、省電力機能「PowerPlay」も従来通りサポートされている。
本日発売を確認したのはSapphireとPowerColor、MSIの3製品。いずれもカードはリファレンスタイプ/1スロット仕様のシンプルな製品で、載メモリはDDR3 512MB、ブラケット部はDualDVI/HDTV-OUTという構成だ。
そして、特筆すべきは販売価格の安さ。前述のように、かなりのハイスペックを実現しながらも約2万円前半~中盤という価格設定となっている。今日夕方から店頭に並び始めた同カードだが、飛ぶように売れている様子。早くも完売するショップが見られるほどだ。ここしばらくはGeForceに押されっぱなしのRadeonだったが、ここにきてようやく反撃開始、ミドルレンジ市場では完全に主導権を握りつつあると言って差し支えないだろう。価格および販売ショップは次のページとなっている。
(気になる販売価格は次ページへ続く)