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ゲームレビュー

現代に蘇った「トゥームレイダー」

2008年06月13日 20時00分更新

文● 漫画家 清水としみつ

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 美麗なグラフィックと多彩なアクションで初代「トゥームレイダー」を! 3月27日にXbox 360ほか3機種向けに発売されたアクションゲーム「トゥームレイダー アニバーサリー」は、そんなゲームである。前作「トゥームレイダー: レジェンド」のゲームエンジンを使って、「トゥームレイダー」をリメイクしているのが特徴だ。

トゥームレイダー アニバーサリー
前作のゲームエンジンを使って現代に蘇った「トゥームレイダー アニバーサリー」

 今回はトゥームレイダーシリーズを初代から追い続け、これまで全ての作品をプレイしている漫画家の「清水としみつ」先生にXbox 360本体ごと送り付け、ガッツリとプレイしてもらった。トゥームレイダーマニア(?)に本作はどう見えたのか、こだわりを感じるレビューをお届けする。

まずは余談から

 「トゥームレイダース」ってご存知だろうか? もう相当古い話にはなるが、「トゥームレイダー」シリーズが初めて日本でリリースされた時の名前なのだ。タイトルも内容も某映画のパクリじゃんかと思ったものの、気まぐれで買ってみたらこれが面白いのなんの。本当に猿のようにやってしまった。

 そんなわけでセガ版からPC版まで同じゲームを何本も買うはめになりましたよ。このゲームのためだけにマッキントッシュからWindows 95搭載のPCに変更し、3Dカードを何枚も買い替えた。今でもこれを超える3Dアドベンチャーは、あまりないと思っている。

 さて、なぜそんなに初代トゥームレイダーが良かったのかというと、アクション要素などのゲーム性もそうなのだが、話がとにかく面白いのである。設定や構成がしっかりしていて、キャラも立ってるし配置もうまい。特に、主人公ララの敵役が魅力的だ。その辺りは後々語るとして、そろそろ本題に入りましょう。

ストーリーの面白さはそのままにグラフィックが進化!
さらにマップもちょっと変わっててお得なのだ

 やっぱり初代は楽しい! またハマってしまいました。リメイクとはいえ、完全に過去作と同じではない所がいい。3Dマップが多少変わっていて、自分の中の記憶と違うので、新しい気持ちでプレイできるのだ。初代をプレイした人も、新しくプレイした人も同じ気持ちでプレイできるのが嬉しい。特に高所の恐怖表現は素晴らしい。代々、トゥームレイダーシリーズといえば高い所なんですが、初代はそれがうまく表現されていたんですよ。アニバーサリーでもその部分は健在です!

グラップル
初代にはなかった、ワイヤーアクション「グラップル」も序盤から登場。各アクションの初登場時は必ずチュートリアルが入るのでとてもわかりやすい

 で、話は初代のままなので当然しっかりしている。それなのに画面も進化してて綺麗だから幸せだ~。また、記事の最初に書いたように本作はXbox 360版だけじゃなくて、PS2やPCなど他機種でも発売されているんですが、すでにPC版も買う気まんまん。最近自作した新PCも“このため”のPCになりそうですね。

難易度はやっぱり高い!
最初はイージーでプレイしよう

 ただ、私は本シリーズだけには厳しいから、褒めてばかりもいられない。アニバーサリーは前作と同じシステムを受け継いでるので、ダメなとこもそのまま移行しているのが難点だ。特にボス戦の難易度が相当厳しい。すべての操作をちゃんと出来ないと倒せない。いや、ちゃんと出来ても倒すのには時間がかかる。

 こう言ってしまってはアレですが、このゲームをやるにはノーマルモード以上は地獄でしょう。そういう意味では、よくも悪くも洋ゲーになったのかな。洋ゲーには制作者の悪意を感じるくらい難しい物もザラだしね。アドベンチャー部分の出来が良いだけに惜しい。なので、プレイする時は必ずイージーモードにしてくださいませ。

 でも、ずーっと難しいわけじゃなくて、普段の道中はスイスイ進む。で、ボス戦でいきなり難しくなって詰まってしまう。だから、武器や救急パックなどは、道中でこまめに取っておいた方が良いだろう。……とにかくボス戦のために。とはいえ、後半になるとボス戦以外の道中も大変なことになっていましたが……。

 また、視点変更のカメラワークにもやや難点が見られる。ララを中心に視点が動くシステムなので、ララが動けばカメラも追随して動くのだが、カメラの移動方向に障害物があると急にアングルが変わることがあった。本気で厳しかったのは、グラップル(投げ縄)を使って壁走りをするところで、急に視点が変わるのに壁に対して垂直ジャンプをしなければならない部分ですね。要するに角度を変えてジャンプする箇所で急な視点変更を伴うと、アナログキー操作が難しいんですよ。

 今年末に新作「アンダーワールド」の発売が予定されているということもあり(現在は海外のみ発表)、この辺りはぜひとも改善してもらいたい部分だ。

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