さて、一通りのプログラムが終わったら、メインイベントである分科会だ。グループごとにテーマを分け、国内外の子どもたちが進行役のエドワード氏や松浦氏のもと、地球と宇宙の未来について真剣に語り合った。この分科会は2日にわたって行なわれ、話し合われた内容は提言文としてまとめられたのち、岩倉苫小牧市長に手渡された。そしてこの提言文は、洞爺湖サミットのときに市長から首脳たちに渡されることになっている。なお、各テーマは以下のとおり。
A、環境問題で失うもの/エドワード・ジョーンズ氏
B、人間に出来ること/高柳雄一氏
C、宇宙の視点でわかること/平林久氏
D、科学技術の役割/松浦直人氏
E、こどもの役割/的川泰宣氏
基調講演や各国のプレゼンテーションで触発されたのか、環境問題、エコに関する提案が多かった。レジ袋をやめてエコバッグを持つとか、電気をこまめに消すといった可愛らしいものから、法律を作って守らせるという具体的な案まで、国内外の子どもたちから様々な意見が飛び出した。最終的には「もったいないを世界共通の言葉に!」ということでまとまったようだ。
そして、これらのディスカッションをもとに作成されたのが次のページの提言文。きっと首脳たちも、こんなにも地球のことを考えている子供たちがいることを心強く思うとともに、子供たちのためにも、みんなの地球を守らねば! という気持ちになるに違いない。
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