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パイオニア、HSDPA対応のポータブルナビ「AVIC-T10」などを発表

2008年05月12日 23時00分更新

文● 編集部

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 テレマティクス(Telematics)とは、コンピューター、モバイル通信、GPSなどを併用して、運転時に便利な情報を提供するサービスだ。最近では、単純な情報提供ではなく、個々のユーザーの情報(プローブ情報)をネットを通じて収集/共有し、質の高いナビゲーションを行なうサービスなども登場している。

 当初は通信インフラの成熟が十分ではないといった問題を抱えていたが、現在では高速な通信が可能になったほか、広告事業やコンテンツビジネスも拡大。新しい市場を切り開くための条件が整いつつある。

 パイオニアは、2002年に市販市場では世界初の通信モジュール内蔵型のカーナビ「AVIC-T1」を発売。2006年には「スマートループ構想」を提唱し、家庭のネットワークを利用した「蓄積型プローブ」、無料ブログサービスの「スマートループドットログ」、携帯電話を利用した「リアルタイムプローブ」による「スマートループ渋滞情報」などを順次実現し、ユーザー一人一人の情報と、パイオニアやその他の情報を共有することで、より質の高いルート誘導を可能にしてきた。



パイオニア初のポータブルナビ「AVIC-T10」


 同社が9日に発表した「AVIC-T10」は、同社発のポータブルナビで、タッチパネル式の5.8インチ液晶ディスプレー(ワイドVGA)を装備。内蔵の4GBメモリーに地図情報を収録している。特徴としては、最大3.6MbpsのHSDPA/W-CDMA通信に対応している点が挙げられる。購入時にパイオニアモバイルネットワークスの通信サービスに加入すると契約完了後に、通信モジュールが入手できる。通信料は月額1029円から2079円の二段階定額制で、ソフトバンクの通信網を利用している。

AVIC-T10
AVIC-T10

 全国のユーザーの走行状況などを参考にした「渋滞情報」のほか、周辺にある駐車場の空き状況、周辺にあるガソリンスタンドの最新価格情報、天候情報などを参照することができる。

 また、「ナビポータル」というAVIC-T10のほか、ケータイやパソコンからも利用できるインターネットサービスにも対応する。ナビポータルでは「ナビフォルダ」と呼ばれるウェブ経由の情報共有サービスを提供。パソコンやケータイであらかじめ検索したルート情報をサーバー上に保存し、あとからAVIC-T10のナビ情報に反映できる。設定により、AVIC-T10の電源が入った際に自動的に情報をダウンロードすることも可能だ。

 これ以外にも行動履歴からユーザーの嗜好を判断し、周囲の店舗情報や口コミ機能を表示したり、知人や家族を迎えに行く際に、ケータイでナビポータルに現在位置を入力してもらい、それをAVIC-T10に反映させるといった機能も持つ。

 本体にはGPS機能のほかジャイロセンサーや加速度センサーなども内蔵し、GPSの電波が届かない状況でも自律航法が可能。オプションで車速センサーも用意され、より制度の高い位置情報の取得も可能だ。また、本体にSDメモリーカードを差すことで、WMA/MP3/AAC形式の音楽ファイルを再生したり、JPEG/BMP画像に対応したピクチャービューアー機なども持つ。Bluetoothでケータイを接続してハンズフリー通話も可能。本体サイズは179.5×32.5×98.8mmで、重量は0.5kg。価格はオープンプライスで、店頭での販売価格は6~7万円になる見込み。



サーバーナビはウィルコムに対応


 また、車載向けのHDDナビ「サイバーナビ」シリーズにも新たに3モデルが追加された。

 いずれも着脱式の80GB HDDを内蔵。HDDをUSBでパソコンに接続して地図やナビゲーションデータをインターネット経由で更新できる。地図の更新料金は3年間無料(ローエンドのAVIC-H9000のユーザーはDVDプレーヤーの同時購入が条件)。

AVIC-VH9000
AVIC-VH9000

 ユーザーによるプローブ情報を利用した時間帯別の駐車場混雑情報の表示、入力補完が利用できるキーワード検索、概算燃費の表示といった機能を持つ。携帯電話を利用してリアルタイムで情報を送受信できる「スマートループ」は、ウィルコムに対応した。5月下旬発売のオプション「データ専用通信モジュール」(予想実売6000円前後)か、7月中旬発売予定の「着信ハンズフリー対応通信モジュール」(同9000円前後)を導入することにより、専用のW-SIMを利用したPHS通信が可能になる。これに合わせて専用データ通信プランの「カーナビ専用サービス for carrozzeria」の提供も開始される。月額1050円の定額制プランと、月額525~1575円の二段階定額制プランの2種類がある。

 投入される3モデルは、1DINメインユニット+1DINタイプの「AVIC-VH9000」(37万8000円)、2DINタイプの「AVIC-ZH9000」(35万7000円)、 AVIC-VH9000からAV関連の機能を省略した「AVIC-H9000」(18万9000円)という内訳。

AVIC-ZH9000
AVIC-ZH9000

 上位2モデルに関しては、ワイドVGA表示の7インチ液晶ディスプレーと4基のチューナーとアンテナを組み合わせた地上デジタルチューナー、50W×4chのアンプなどを搭載。MP3、AAC、WMAの音楽ファイルの再生に対応するほか、パソコン内に保存したMPEG-4やMPEG-4/AVC(H.264)ファイルをDivXに変換してサーバーナビのHDDに転送して再生することも可能だ。地デジの再生時には、ワンセグ放送を10分間タイムシフトできる機能や放送局を自動選択する「オート放送局サーチ」なども利用できる。

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