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新機種リポート:iMac (Early 2008) Vol.1

3GHz越えで性能大幅アップ! コストパフォーマンスはもっとアップ!!

2008年05月14日 17時39分更新

文● MacPeople編集部

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4月末に発売された新しいiMacは、アルミニウムとガラスのオール・イン・ワンデザインこそ旧モデルそのままだ。しかし、その中身はフルモデルチェンジといえるほど進化している。

iMacイメージ

新iMacは、開発コード「Penryn」と名付けられた45nm製造プロセスのIntel Core 2 Duoの搭載、しかもクロック周波数は最高3.06GHzに向上。またフロントサイドバス(FSB)の動作クロックが800MHzから1066MHzに、メインメモリーもDDR2 667MHz(PC2-5300)からDDR2 800MHz(PC2-6400)に高速化した。より高いグラフィック性能を求めるユーザーのニーズを満たすために、「NVIDIA GeForce 8800 GS(ビデオメモリー容量512MB)」をBTOオプションとして用意している。

ちなみに、動作クロック3.06GHzのCPUは2.8GHzモデルのオプション(価格は2万2329円])となっている。標準コンフィギュレーションのCPUの動作クロックもボトムアップされ、しかも2.42.62.8GHzの3種類に増えた。つまり、今度のiMacは、合計4種類の動作クロックから、CPUを選択できるわけだ。


編集部で実機を入手しCPUのプロセッサーナンバーを調べたところ、動作クロックの低い順に「E8135」「E8335」「E8235」「E8435」──となっていた。該当するプロセッサーナンバーは、米インテル社が公表している資料にはない。アップル向けのカスタムチップである可能性が高いのだが、アップルはCPUやチップセットの詳細については明確なコメントはできないとしている。本誌では、このCPUについて引き続き詳細を取材するが、まず今回はベンチマークテストの結果から報告しよう。

なお、ベンチマークテストはいずれも、グラフのバーは旧iMac2.4GHzを100とした相対値で、右に伸びるほどパフォーマンスが高い。なお、実測値はグラフの右側に記してある。


iTunes AIFF→AACエンコード

iTunes 7を使って、AIFFファイルからAACファイルへのエンコードにかかる時間を計測。CPUの動作クロックにほぼ比例する値となった。これはコーデック処理では、2次キャッシュメモリー内に処理プログラムが十分に収まり、メインメモリーへのアクセス頻度が比較的低いからだ。

AAC Encoding Score
iTunes 7.6を使って演奏時間約40分のAIFFファイル(392.7MB)を128kbpsのAAC形式にエンコードする時間を計測した

QuickTime DV→H.264エンコード

QuickTimeのプロ版を使ったDV映像からH.264映像へのエンコードにかかる時間を計測。コーデック処理が主体のためFSBやメモリーバスの速度差は現れず、こちらもCPUの動作クロックにほぼ比例する結果となっている。

H.264 Encoding Score
QuickTime Player 7.6のプロ版を使って60秒のDVムービーをH.264にエンコードして書き出すのにかかった時間を測定

Adobe Photoshop CS3アクション

「Adobe Photoshop CS3」でさまざまなフィルターを組み合わせたフィルター処理にかかった時間を計測した。このテストでも基本的にCPUの動作クロックに準じた結果になった。新旧2.4GHzモデルを比較すると、新機種のほうがわずかに高速だ。これは、各種バスの動作クロックが向上した効果が出たと考えてもいいかもしれない。

Photoshop Benchmark Score1
「Adobe Photoshop CS3」のアクションを使用して、4064×2704ピクセルのTIFF画像に、15種類のフィルターを連続して適用した際の所要時間を計った

Adobe Photoshop CS3 スクロール

2Dグラフィックの基本的な命令である「Bitblt」の処理性能と、ビデオメモリーへのアクセス速度が結果に影響するテスト。予想どおり、「NVIDIA GeForce 8800 GS(ビデオメモリー容量512MB)」の性能の高さが際だっている。とはいえ、iMacの標準コンフィギュレーションが搭載する「ATI Radeon HD 2400XT」または「同2600 PRO」は、いずれもDirectX 10に世代のGPUであり、BootCampでWindows Vistaを利用した際もグラフィック処理がネックになることはない。エディトリアルデザインやフォトレタッチなどの2D描画がメインの用途には十分な性能を持っている。

Photoshop Benchmark Score2
「Adobe Photoshop CS3」のアクションを使用して、4064×2704ピクセルのTIFF画像に、15種類のフィルターを連続して適用した際の所要時間を計った

CINEBENCH R10 CPUレンダリング

独マクソン・コンピュータ社製の3Dベンチマークテストソフト「CINEBENCH R10」を用いて、CPUのレンダリング性能を計測した。このテストでは、CPUの性能が端的に表れるため、CPUの動作周波数に準じた結果だ。ただし、新旧2.4GHzモデルを比較の比較から、2次キャッシュメモリーが増量した効果が見て取れる。

CINEBENCH R10 Score1
「CINEBENCH」は、独マクソン・コンピュータ社の3Dグラフィックソフト「Cinema 4D」をベースに開発されたベンチマークソフト

CINEBENCH R10 GPUレンダリング

上記と同じ「CINEBENCH R10」でのテストでも、こちらはOpenGLを用いてレンダリングするためGPUの性能が試されるのだが、「ATI Radeon HD 2400XT」を搭載する新2.4GHzモデルが「同2600 PRO」を搭載する旧2.4GHzモデルより高いスコアを出している。基本的にベンチマークテストは実際の使用状況とは異なるため、こうした結果になってしまったのかもしれない。

CINEBENCH R10 Score1
「CINEBENCH」を使用して、OpenGL描画性能を計測した。このテストにより、GPUの処理能力を測れる

Doom 3フレームレート

米idソフトウェア社製の3Dアクションゲーム「Doom 3」のベンチマーク機能を使って、3Dアニメーションのフレームレートを計測した。3Dグラフィックのフレームレートを計測した。今回テストした機種はいずれも、ハードウェアT&L(Transform&Lightning)に対応しているので、「CINEBENCH R10」を使用したOpenGLと同様の傾向を示すと予想したのだが、このテストでは順当にGPUのスペック(NVIDIA GeForce 8800 GS>ATI Radeon HD 2600 PRO>同2400XT)に順じた結果となっている。

Doom 3 Frame Rate
3Dアクションゲーム「Doom 3」が内蔵するベンチマーク機能を使ってデモモードのフレームレートを計測した

今回のモデルチェンジでは、コストパフォーマンスも大幅に向上した。具体的には下位モデルから順に、13万9800円(旧モデル比マイナス2万円)/16万9800円(同マイナス3万円)/19万9800円(同マイナス4万円)/24万4600円(同マイナス5.52万円)──と、大幅に価格が下がった。

ちなみに、米国のアップルストアでは1199ドル1499ドル1799ドル2199ドルと、24インチの最高速モデル以外は前モデルと同じ価格だ。新機種の最高速モデルは2299ドルと、ちょうど100ドル下がっているが、国内での販売価格は円/ドルレート以上にお得に設定されている。

新しいiMacは、3Dグラフィック作成やHDムービーの編集を楽しみたいホームユーザーはもちろん、2Dグラフィックがメインのプロユーザーにもお勧めしたいマシンだ。


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