4月28日放送分のテーマは「Wikipedia」。
柴田元幸さんが「生半可な学者」という本の中で、「自分が訳しているんではなくてリーダーズ英和辞典が訳している」というような感覚のことを書かれていたと思う(違ったらゴメンなさい)。
自分で文章を書いているつもりが、自分は単なる合成機で「こっちにある知識」と「こっちにある情報」※にたまたま脳みその中に残っていたものをブレンドしているだけではないか?
※これだけは自分のものだ!と錯覚しながら=というのはハードディスクの中にインストールしたものが自分の知恵だということはないですよね。
つまり、人間は「情報合成機である」というようなことを常々感じていると、「Wikipediaは内容があてにならない」などと悪口を言っている人はそんなにエラいのかという気分になる。
もっとも、以前、「バズワードとbuzzword、意味が違い過ぎる!」という文章を書いた。やっぱりあてにならないか?
Wikipediaの最大の功績は、「みんなが調べるようになった」ことだ。よく仕事場で「調べてから聞け!」みたいなやりとりがかつてはあってうざかった。本当に助かる。
あとは「いまさら人に聞けないこと」を調べられる。実際、かなり恥ずかしいことを調べていることがある。
ただ気になる点もやはりあって、例えば、おしゃれな言葉は出てこないことが多いのはどうしたことか? 以前、「レギンス」とか「チューブトップ」(たぶんもっとおしゃれな言葉の例はあるはずだが私の次元ではこんなところだ)とか調べても出てこなかった。Wikipeidaは、弱いところのジャンルは書き手を動員しないとダメなのではないか?
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