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PCとレコーダーを分離して安定した録画を実現

2008年03月29日 10時00分更新

文● 伊藤裕也、撮影●パシャ

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文● 伊藤裕也、撮影●パシャ

 通常のテレビパソコンは、レコーダー機能はWindows上のソフトウェアで制御されている。そのため録画中はほかのWindowsアプリケーションの動作が遅くなったり、Windowsに不具合があると録画ができなかったりする。そこがテレビパソコンの限界とも言える。

 それに対してホームサーバPCの内部は、デジタル放送の録画・配信機能を提供する「レコーダー部」と、パソコン機能を提供する「パソコン部」からなり、それぞれ完全に独立した構造となっている。

ホームサーバPCの内部構造
ホームサーバPCの内部構造。Windowsを動かすパソコン部分と、レコーダー部分は内部で独立しており、一方の動作が他方に悪影響を及ぼすことはない(イラスト:永野雅子)

 そのためレコーダーが録画している状態でも、パソコンの処理が重くなることはないし、逆にパソコン側が不安定な状態に陥っても(たとえパソコン側の電源がオフであっても!)、テレビ番組の録画は安定して行なえる

録画中でもパソコン部分は遅くならない
録画中でも、ホームサーバPCのパソコン部分の動作が遅くなったりはしない。既存のテレビパソコンにはない特徴だ

 レコーダー部とパソコン部は、LANを使って内部で接続されている。ホームサーバPCのWindows上でテレビ番組を見る際には、レコーダー部からLAN経由でデータを取り出し、画面に番組を表示するという仕組みになっている。

 パソコンとして快適であることと、テレビ番組の録画・配信を安定して実行できること、それぞれを独立させてこれを実現したホームサーバPCは、ユーザーが安心して使えるシステムになっていると言えよう。

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