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NVIDIA、グラフィックス性能向上と消費電力削減を実現した「Hybrid SLI」を発表

2008年01月08日 18時27分更新

文● 編集部 太田 渉

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 米エヌビディア(NVIDIA)社は7日(現地時間)、米ラスベガスで開催している「2008 International CES」にて、マザーボード上のGPUとグラフィックスカードのGPUを連携できるマルチGPU技術「Hybrid SLI」を搭載したPCI Express 2.0対応する米AMD社向けのチップセット「NVIDIA nForce 700a」シリーズを発表した。

Hybrid SLIイメージ図

Hybrid SLIイメージ図

 Hybrid SLIに対応するチップセットは、「nForce 780a」、「nForce 750a」、「nForce 730a」と「GeForce 8200」の4種類。

 Hybrid SLIは、2007年12月に同社が発表した米インテル社の最新CPUとPCI Express 2.0に対応するチップセット「nForce 700i SLI」シリーズ(関連記事)のAMD版。グラフィックスカード3枚差し規格「3-Way SLI」(関連記事)や、電源や冷却システムを管理する規格「ESA」(関連記事)に対応しているほか、新たに低消費電力化と静音動作を実現する「HybridPower」と、チップセット上のGPUとグラフィックスカードのGPUの両方をレンダリングに利用する「GeForce Boost」機能を搭載している。

 HybridPowerは、高いグラフィックス機能を要求しないアプリケーションを実効する際には、チップセット上のGPUを利用し、高いグラフィックス機能が必要な場合はグラフィックスカードのGPUを利用するといったGPUの使い分けを行ない、消費電力の削減が可能なのが特徴である。これにより、ノートパソコン上でHybridPowerを利用した場合、最大で3時間の駆動時間延長が可能という。

 GeForce Boostは、HybridPowerとは逆にチップセット内とグラフィックスカード上のGPU両方を同時に利用し、レンダリング性能の向上を図る機能。ゲームや3Dアプリケーション起動時にGeForce Boostが自動起動することで、必要な時だけにGPUを最大限に利用するようになっている。


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