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テレビメーカー冬の陣の目玉「~リンク」機能に迫る 第2回

東芝に聞く「レグザリンク」の魅力とその戦略

2007年10月31日 16時00分更新

文● 森 英信(fxb/アンジー)

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レグザリンクの全体像


テレビにHDDがつながる便利さを味わってほしい


── 「Z3500」シリーズにおける“レグザリンク”のセールスポイントについて教えてください

本村氏  まず一番のポイントは、(パソコン向けの)USB接続の外付けHDDに録画できるようになったことです。USB HDDは、500GBでも2万円くらいと安価になっており、これをテレビに接続するだけで、ハイビジョン放送が50時間くらいは録画できます。もちろん、従来のモデルから対応していたNASにも録画できます。NASはテレビと直結してお使いいただいてもかまいませんが、家庭内のネットワークの中でしたらスイッチングハブにつなぐことでパソコンにアクセスして、そこ(パソコンのHDD)に番組を録画することもできます。パソコンに保存した写真やビデオもテレビでみることができます。

USB接続できるHDDは1台まで。8台までのHDDの情報をテレビ側に登録できる。登録時にフォーマットするため、PCとの共有はできない

USB接続できるHDDは1台まで。8台までのHDDの情報をテレビ側に登録できる。登録時にフォーマットするため、PCとの共有はできない

NASは、専用端子からハブを介して8台まで同時接続可能。レグザ本体にルーター機能が内蔵されているため、家庭内ネットワークがなくても大丈夫。なお、NASとUSB HDDに保存した番組は互いにムーブできる

NASは、専用端子からハブを介して8台まで同時接続可能。レグザ本体にルーター機能が内蔵されているため、家庭内ネットワークがなくても大丈夫。なお、NASとUSB HDDに保存した番組は互いにムーブできる

背面の入力端子

背面の入力端子

── 番組の予約はどのように行なうのでしょう?

本村氏 レグザの番組表は、新聞や雑誌のテレビ欄に似ています。例えば、新聞や雑誌のテレビ欄で面白そうな番組に赤丸付けておくこともあるかと思います。まさにそういった感覚で録画予約ができる手軽さがあります。DVDレコーダーだと、まずレコーダーの電源を入れるときから、「録画するぞ」って意識を持たれるのではないでしょうか?  HDDをつないで使ってみると、「録画するぞ」という意識はほとんど必要ありません

 最大のベネフィット(優位性)は、録画のためのハードルが低いことです。少しでも興味のある番組を見つけたら、気軽に録画ができます。この便利さを知ったら、もうこれまでの生活には戻れません。HDD内蔵テレビでも同じですが、「テレビにHDDがつながる」っていうのは、こんなにも価値観が変わるものなのだということを体感していただきたいですね。

7チャンネル×6時間を表示できるレグザの番組表。新聞のテレビ欄のように番組の内容もくっきり表示される

7チャンネル×6時間を表示できるレグザの番組表。新聞のテレビ欄のように番組の内容もくっきり表示される

番組を選び、予約録画する手順はあっという間だ。連ドラなど、毎週録りたい番組も、一回の予約で開始時間の変更や放送時間の延長にも自動的に対応する。

番組を選び、予約録画する手順はあっという間だ。連ドラなど、毎週録りたい番組も、一回の予約で開始時間の変更や放送時間の延長にも自動的に対応する。

簡単なだけではなく、USBキーボードを接続して文字入力を行なう、といった高度なことも可能

簡単なだけではなく、USBキーボードを接続して文字入力を行なう、といった高度なことも可能

── HDDの接続というと、PC周辺機器に慣れない人には抵抗があると思いますが、セッティングは難しくありませんか?

木村氏 USBもHDMIも接続は非常に簡単です。それぞれのケーブルを接続すると、画面に「登録しますか?」と表示するので「はい」とするだけです。全然難しくはありません。

USB HDDは専用のUSBポートに接続する。ここ以外のUSBポートにHDDを接続しても使えない

USB HDDは専用のUSBポートに接続する。ここ以外のUSBポートにHDDを接続しても使えない

USB HDDを接続すると「機器の登録」ダイアログを表示する。ここで「はい」を選択すれば登録完了だ

USB HDDを接続すると「機器の登録」ダイアログを表示する。ここで「はい」を選択すれば登録完了だ

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