SAPジャパン株式会社は17日、都内で記者会見を開き、同時進行する複数のプロジェクトのポートフォリオを一元管理できる製品「SAP xApp Resource and Portofolio Management 4.0」を発表し、提供を開始した。
経営者向けの複数のプロジェクトを可視化
「SAP xApp Resource and Portofolio Management 4.0」（以下、xRPM）は同時進行する複数のプロジェクトを一元管理し、経営者向けに可視化することで、リソースの配分や進捗管理を行ないながら、経営的な判断を促す製品。
会見において、SAPジャパン インダストリ事業開発 バイスプレジデントの脇坂順雄氏は本製品の狙いとして、「大企業においては、1つの会社の中で数百のプロジェクトが動いてることも珍しくない。経営者がこれらのプロジェクトに人材や資金などのリソースを投入する場合、KKD（感と経験と度胸）に頼ることも少なくない。xRPMでは、複数のプロジェクトを一元管理することで、科学的に資源の投入ができるようになる」と語った。
SAPジャパン インダストリ事業開発 バイスプレジデント 脇坂順雄氏
同製品は、新たにプロジェクトのグループ化や階層化ができ、評価項目の設定や承認プロセスの定義をグループ単位に行なえるようになった。また、個々のプロジェクト管理に関して、MS ProjectやPrimaveraなどSAP製品以外で行なわれていても利用が可能になっている。
価格は明らかにされていないが、インドのITコンサルティング会社Infosysが行なっている固定料金導入メニューでは、スタンダードで2300万円、10個のカスタムサポートと標準ワークフローを含むミディアムで3200万円、15個のカスタムレポートとAdobe入力フォーム、追加ワークフローなどを含むハイエンド導入で4200万円となっている。
