ネット上のコンテンツが抱える著作権の問題を
ユーザーが当たり前に使い分ける日は近い
「フォクすけで作るCシャツ・ワークショップ」は、NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパンと(株)サルガッソーの共同プロジェクト。Tシャツを作成するワークショップを通して、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのイラストや写真を、ユーザーに実際に使ってもらう機会を提供するのが目的だという。テーマ素材として、Mozilla Japanが、米Mozilla Foundation社が開発するオープンソースのウェブブラウザー「Mozilla Firefox」の日本向けマスコットキャラクターとして起用する「フォクすけ」の画像を24種類用意、作成したTシャツは無料でプレゼントされる。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパンとサルガッソーの双方に、今後クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが一般に広く認知されるか、という質問をしたところ、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとして、ウェブ上に公開される写真やイラストが指数関数的に増加してきている。また、このライセンスにのっとって素材を使う側も同様の増加を見せている。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが当たり前のように使われる時代になるのはあと数年の問題」と答えた。
このほか筆者が気になったもの
「MOGA」(モガ)は、慶應義塾大学の稲蔭正彦研究室と、女子美術大学、Joi Ito's Lab、(株)デジタルガレージの共同プロジェクト。未来では文字だけでなく、ユーザーの動きやポーズを元に、ほかのユーザーの動きやポーズをデータベースから検索できるようになるのではないか? というコンセプトで開発された検索システムだ。
筆者の感想としては、「ほかのユーザーの検索を目的としてポーズをとっていたのに(検索する側)、いつの間にか、次々と出力されるほかのユーザーに類似したポーズを逆にとらされてしまう(検索される側なってしまう)」という不思議な錯覚を覚えた。
16日に行なわれたパネルディスカッション「地球コンピュータ」の模様も追ってレポートする予定だ。